ブラジル主要農産物が減産、干ばつで大豆は40%の損失

農業情報研究所(WAPIC)

04.8.31

 ブラジルの地理・統計農業生産サーベイランス研究所が27日、今年のブラジルの穀物・豆類・油料作物生産量は去年に比べて3.36%減少、1億1千948万dになるという第7次推定を発表した。最も重要な中心産地を襲った豪雨と干ばつのためという。生産減少の主因は、大豆の収量の減少、主産地である南部の干ばつのために、収量は40%も減った。85%ほどの収穫が終わり、残るは小麦だけだが、その全体に占める比率は5%にすぎず、全体の収穫見通しが今後変わることはないという(2004 harvest will be 3.3% less than in 2003,Portl da Cidadania,8.27)。

 輸出需要増大に支えられて急拡大してきたブラジルの大豆も天候異変には勝てない。

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