ビルサック米新農務長官 早くも農業補助金支払い削減に向けた試み
09.1.29
米国のビルサック新農務長官が1月26日、”農業プログラム支払い制限及び支払い適格”ルールに関するパブリック・コメント期間を60日間延長すると発表した。
連邦農業補助金が2008年農業法が定めるすべての受給要件を満たす者にのみ支払われ、受給額が定められら上限を超えないように保証する2009年作物年度に関するこの暫定ルールは、前政権が昨年12月28日に発表、1月28日までパブリックコメントを受け付けるとしていたものである。
http://www.fsa.usda.gov/Internet/FSA_Federal_Notices/paymentlimitation.pdf
米国連邦農業補助金は、外国により貿易歪曲的と非難されるだけでなく、死者にまで大量に支払われている、あるいは少数の巨大農企業が大部分をせしめているなどと、近年、米国内からの厳しい批判にもさらされてきた。オバマ新大統領も、このような補助金支払いが、アメリカの最高の価値を体現する家族農業を傷つけていると、支払い額の一層の制限や不適格受給の排除を主張してきた。
新長官は、このような主張の実現に向けて早くも動き出したということだ。新長官によると、USDAは今までに7つのコメントを受け取ったにすぎず、コメント期間延長でもっと多くの農民やその他の関係者がコメントの機会を持つことになる。
「支払い対象者を真にそれを必要とする農民に絞るのを助け、09年作物年度の不適格者に支払われないように保証する提案に特に関心がある」と言う。