米国、狂牛病防止のための連邦ルール遵守を求める動き

農業情報研究所(WAPIC)

2001.3.22

 アメリカ飼料産業協会(AFIA)が、狂牛病防止のために哺乳動物蛋白による飼育を禁止する米国食品医薬局の規制を従っていることを認証する制度を発足させたが(World-Grain.com,01.3.21)、22日には、Kent Feedsが、この認証を受けた最初のメジャーな家畜飼料製造者となったことを発表した(grainnet.com,01.3.22)。

 今年1月11日付けのニューヨーク・タイムズ紙(nytimes.com)は、多くの飼料製造業者が1997年8月に採択された連邦規制に従っていないことをFDAが認めたと報じたが、1月末にはテキサス州の牛が国産牛から製造された骨粉を与えられた疑いが発覚、FDAは、調査の結果、実際には狂牛病感染のリスクは低いものの、この事実そのものは確認している(FDA News,01.1.30)。

 3月14日付けニュー・ヨーク・タイムズ紙によれば、米国最大の牛肉購買者であるマクドナルドは、その肉の供給業者が連邦ルールに従っていることを保証する手段を取ることを明らかにし、家畜販売協会は、そのメンバーに対して、牛生産者に、牛が連邦ルールに従って飼育されていることを示す文書を要求するように助言している。

 

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