オーストラリア:牛肉輸入規制を全輸出国に拡張

農業情報研究所WAPIC

 オーストラリア連邦保健省は、18日、オーストラリアリア向け牛肉輸出国のすべてに狂牛病感染リスクのアセス義務づけると発表した。

 9月16日以降、すべての国は狂牛病リスクのレベルに応じて4グループに分けられ、リスクが無視できると考えられる国でさえ、汚染防止措置を取っていることを証明しなければならない。牛肉成分を供給する国がその製品は狂牛病と無縁であることを立証しない場合には、店頭にある製品も回収の対象となる(ANZFA:Certifying the BSE-free status of beef and beef products)。

 これは今年1月に取られたヨーロッパ牛肉の輸入禁止措置(オーストラリア:欧州牛肉製品の輸入を禁止,01.1.6)を大きく拡張するものである。この背景には、英国及びヨーロッパの動物粉(飼料に添加して用いられ、狂牛病の有力な感染ルートと見られている)が世界中に大量に輸出されてきたことがある。このために、今年2月、国連の国際食糧農業機関(FAO)は、世界100カ国以上に狂牛病が潜在している恐れがあると警告している(FAO News & Highlight:Mad cow disease: FAO recommends precautions,01.2.8)

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