農業情報研究所
米国:FDAの伝達性海綿状脳症(TSEs)諮問委員会、牛の脳製品禁止を要請
農業情報研究所(WAPIC)
2001.10.27
26日、ロイターの伝えるところによると、この日、米国食品医薬局(FDA)の専門家諮問委員会が、18対1で牛の脳または脊髄を含む外国産・国産の製品の販売禁止を勧めることを決めた。これら製品にはスープ、ソーセージのケイシングから化粧品・薬品・栄養補助食品にまでいたる広範な製品が含まれる。
委員会の第一の懸念は、潜伏期のBSE感染をみつける決定的な検査がないことである。また、米国がBSE病原体に汚染された製品を不注意に輸入している可能性があることも心配している。
委員会議長のCavid C. Bolton博士は、米国を含め、いかなる国もBSEフリーと考えることはできない、「米国でもBSEとvCJDが発生し得る」と言っている。また、彼は、vCJDのリスクは統計的には小さいが、個々の人々には致命的で、悲劇だともいう。
彼自身は「個人的にはステーキが好きだが、栄養補助食品は摂らないし、牛の脳を食べようとも思わない」。
FDA Urged to Consider Ban on Cow Brain Products ,Yahoo!/Reuters,01.10.26
ちなみに、日本は米国がBSE未発生国であることから、特定危険部位の除去を求めていない(WAPIC)。