農業情報研究所


特定遺伝子の欠如でvCJDリスクが増大?−Nature誌に報告

農業情報研究所(WAPIC)

2001.11.16

 英国Nature誌に、牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)との関連が疑われる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)にかかるリスクは、免疫反応にかかわる遺伝子・DQ7を欠く人に高いのではないかという研究結果が報告された。

 DQ7はHLA(ヒト白血球抗原、主要組織適合複合体)を構成する遺伝子である。研究は、現在までにvCJDにかかったと分かっている人のほぼ半数に相当する50人の遺伝子構造を調べたもので、通常36%の人々がDQ7をもつのに、患者でDQ7をもつのは12%にすぎなかった。

 結論を出すにはサンプルが少なすぎるが、現時点ではこれ以上のサンプルは得られない。

 GRAHAM S. JACKSON et al,Pathogenesis: HLA-DQ7 antigen and resistance to variant CJD,Nature 414, 269 - 270 (2001)

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