農業情報研究所


英国:狂牛病検査を拡大

農業情報研究所(WAPIC)

2001.11.17

 

11月13日、英国環境食料農村問題省(DEFRA)が狂牛病(BSE)検査を年に15万ー20万頭に拡大する計画を発表した。英国では、今年、事故か病気で死んだ牛、または30ヵ月齢以上の牛が1万頭検査されたにすぎず、フランスとドイツで検査された100万頭に比べて少なすぎる。専門家は、これらの牛はBSEに罹っている率が高いから、BSEの発生率に関する数字を歪めると批判してきた。

 今回の計画では、1996年8月1日から1997年7月31日までに生まれ、30ヵ月以上で屠殺される牛すべてを検査する。さらに、EUの要求に応え、これらの牛以外の5万頭のサンプル検査も行う。

 DEFRAは、1996年8月1日以後に生まれた牛は、この日が強化された飼料規制が完全に有効になった日であるから、特に重要な意味をもつとしている。

 Government expands BSE testing programme 233/01 ,01.11.13

 関連情報
 英国:狂牛病検査は初期の症候の発見に失敗,01.11.8

HOME 狂牛病