農業情報研究所
フィンランド:1頭に狂牛病の疑い
農業情報研究所(WAPIC)
01.12.3
10月30日、フィンランドの"Helsingin
Sanomat-International edition"が伝えるところによると、1995年にフィンランドで生まれた牛1頭に狂牛病(BSE)の疑いが出ている。
フィンランド、スウェーデン、オーストリアは、BSEのリスクが低い(レベル2)ということで、他のEU構成国と同様な厳格な検査を要求されていないが、フィンランドでは、これまでに2万2000のサンプル検査が実施されてきた。今回疑いが出たサンプルは、それまでのどのサンプルともいくつかの側面で異なり、BSEが確認された動物のサンプルとの類似点がある。動作や起立の問題も含めて、神経系に混乱が認められる。しかし、これは他の重大な神経病の症候でもあり得る。サンプルはイギリスに送られてさらに分析されるから、最終的診断までには2週間ほどかかる。
フィンランドでBSEが疑われるケースは今までに3例生じているが、最終的にはいずれも疑いが晴れている。
なお、これまでに、スウェーデン、オーストリアでもBSEを疑われるケースが生じているが、いすれも最終的にはシロと判定されている。
BSE suspicions at cattle farm in Northern Finland,Helsingin Sanomat,01.11.30