農業情報研究所


イスラエル:初のBSE確認

農業情報研究所(WAPIC)

02.6.5

 スイスの研究所の検査により、イスラエルの牛に初めてBSEが確認された。この牛は10歳の乳牛である。

 保健省は孤立したケースでパニックに陥る必要はないとしているが、国民はライセンスのある店で肉を買い、ライセンスのある食堂で食べるように勧告した。

 農業省は、前もって準備していた緊急プランを直ちに実施した。屠殺される30ヵ月以上のすべての牛は、人間の消費のために放出される前に検査される。また、屠殺される1歳以上の牛の脳・目・脾臓・脊柱・腸の下部の廃棄も決めた。30ヵ月以上の牛はパレスチナ自治区の屠殺場に販売せず、イスラエル・パレスチナ間の家畜移動の監視が強化される。

 First case of mad cow confirmed,Jerusalem Post,6.5

 なお、イスラエルは、1990年から96年まで、イギリスから大量の肉骨粉を輸入している。もしも肉骨粉が感染源であるとすれば、今までBSEが確認されなかったのが不思議と思えるほどの輸入量である(イギリスの肉またはくず肉の粉・ミール・ペレットの輸出先と輸出)。

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