死亡牛検査2頭目のBSE確認 乳用牛で95-96年生まれ以外が2頭に

農業情報研究所(WAPIC)

04.10.14

 農水省は今日、死亡牛検査で乳牛1頭にBSEが確認されたと発表した(⇒プレスリリース:牛海綿状脳症(BSE)確定診断の結果について)。今年3月、死亡牛検査で1頭目のBSEが確認されており、死亡牛検査では2頭目、屠畜牛検査と合わせれば、わが国14頭目のBSE確認例となる。

 10月11日に北海道で実施した死亡牛のBSEエライザ検査(スクリーニング検査)で陽性となった乳牛1頭について、(独)農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所で確定検査を実施したところ、ウエスタンブロット法で陽性となった。この結果について、「食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会プリオン病小委員会」の委員により協議を行った結果、BSEであるとの結論を得たという。

 この乳牛は生後48ヵ月齢のホルスタイン雌で、4前、2000年10月生まれということになる。

 これまでの最終確認年月日、確認例の出生・飼育県、確認時の生後月齢を整理すると次のようになる。すべてホルシュタイン種の牛である。

最終確認年月日

確認例の出生・飼育県

出生年月と確認時の生後月齢

01.09.21

北海道・千葉

96.03、66

01.11.21

北海道

96.04、67

01.12.02

群馬

96.08、68

02.05.12

北海道

96.03、71

02.08.23

神奈川

95.12、80

03.01.20

北海道・和歌山

96.02、81

03.01.23

北海道

96.03、79

03.10.06*

栃木・福島

01.11、23

03.11.04**

兵庫・広島

02.02、21

04.02.22

神奈川

96.03、95

04.03.09***

北海道

96.04、95

04.06.13

熊本

99.03、62

04.09.23

奈良

96.02、103

04.10.14***

北海道

00.10、48

*非定型BSE、去勢雄ホルスタイン、**定型、去勢雄ホルスタイン,***死亡牛

 肉骨粉全面禁止後の01年、02年生まれのケースは特別として、BSE感染は95-96年生まれの牛に限られそうもないことが次第にはっきりしてきたようだ。