ファスト・フードを避けていた女性がvCJDで死亡 感染源不明と英国検死陪審

農業情報研究所(WAPIC)

06.4.12

 ファスト・フードを避けていた英国人女性が狂牛病(BSE)の人間版とされる変異型クロイツフェルト・ヤコブ(vCJD)vCJDで死んでいたことが分かった。英国でvCJDにかかった多くの人々はファスト・フード店のハンバーガーなどを食べることを通じて感染したと見られているが、この女性がどのようにしてvCJDに罹ったかを示す満足な証拠は得られないという。11日付のBBC Newsが伝えた。

 Healthy woman, 34, died of vCJD,BBC News,4.11
 http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/devon/4900066.stm

 この女性は2005年、34歳のときににデヴォンの病院で死亡、死後検査でvCJDと確認された。しかし、彼女の夫は、我々は生鮮その他の様々な食品を食べたが、彼女はファスト・フードは食べなかったし、バーガーバーは避けていた。

 彼女がどのようにしてvCJDになったかを示す証拠が見つからず、グレーター・デヴォンの検死官・エリザベス・アーランド博士が11日に公開検死陪審を開いた。そこで、エジンバラ大学のCJDサーベイランス・ユニットのジェームズ・アイロンサイド教授は、死後検査は彼女がvCJDで死んだことを証明した、最も普通の感染原因は汚染牛肉だが、5人の犠牲者はベジタリアンであり、このケースは必ずしもそれに当たらないと証言したという。