デンバーの病院で脳手術を受けた患者がCJD 他の6人の患者に感染リスク

農業情報研究所(WAPIC)

06.5.19

 米国・デンバーの病院が18日、2月に脳の手術を受けた患者がクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に罹っており、他の患者に感染のリスクがあり得ると発表した。

 患者は2月13日に手術を受けたが、状態が悪化するまではCJDとは考えられなかった。しかし、3月23日に亡くなり、ケース・ウエスタン・リザーブ大学で脳組織を検査したところ、CJDと確認されたという。

 同じ病院で脳の6人の患者が手術を受けており、病院からこのことを知らされた。しかし、病院は、一般的な病院の滅菌措置がプリオンに対して有効かどうかははっきりしていないが、感染のチャンスは非常に少ないと言っているという。

 Rare disease found; 6 patients at very remote risk,The Rocky Mountain News,5.18
 http://www.rockymountainnews.com/drmn/local/article/0,1299,DRMN_15_4708765,00.html

 それにしても、死ぬ1ヵ月余り前にCJDを疑うべき症候を見分けられなかったのだろうか。米国の病院全体に一般化することはできないとしても、この類の病気に関する病院の診断能力が疑われる。