韓国 6月から米国産牛肉輸入を再開 米国は骨を含む製品の輸入も要求

農業情報研究所(WAPIC)

06.5.23

 韓国政府が2003年12月の最初の狂牛病(BSE)確認以来停止してきた米国産牛肉の輸入を6月から開始すると決めたようだ。農林省は、第一便が6月半ばに釜山港に入港すると見ている。

 韓国は5月初めに米国に検査官を派遣、検査官は5月21日に帰朝した。一部加工施設には少々問題があり、他の施設からの輸入を始める。問題があったとする施設については、具体的には報じらていない。

 確認第2例目のアラバマの牛については最低で8歳、1998年4月以前の生まれ牛と結論した。韓国が輸入を認めるのはそれ以後の生まれの牛とされている。また、省の担当官は、米国牛肉がBSEに汚染されているリスクは小さく、指定された場所で加工された肉だけが輸入されると強調したという。

 なお、米国政府は、昨年1月の約束を覆し、骨を含む製品の輸入も認めるように要求している。相次ぐ骨混入事件が再停止につながるのを恐れているのだろう。

 US Beef Imports to Begin in June,The Korea Times,5.23