韓国の米国産牛肉輸入再開延期 米国以外の国や30ヵ月以上の牛の肉の混入を恐れる

農業情報研究所(WAPIC)

06.6.7

  昨日、韓国が米国の加工施設に問題があるために米国産牛肉の再開を延期すると伝えたが(韓国 米国産牛肉輸入再開を延期 米国加工施設は基準を満たしていないと農林大臣,06,6.6)、この問題の中身が明らかにされた。

 韓国が取り上げた問題は、米国で飼育される牛と並んで外国産の牛も処理されており、加えて大部分の施設は二つかそれ以上の処理ラインを持つが、少数の施設はたった一つのラインを持つにすぎないということだ。

 韓国は現在オーストラリア、ニュージーランド、メキシコからしか牛肉輸入を許していないから、外国の牛の処理は問題だという。また、たった一つのラインの使用では、肉が30ヵ月以下の牛からのものかどうか決定するのを難しくするという。

 要するに、韓国が輸入を許していない米国以外の国の牛や30ヵ月以上の牛の肉が混じることを恐れているわけだ。

 S. Korea puts off resumption of U.S. beef imports,Yonhap,6.7