国内29例目の狂牛病確認　99-00年生まれのケースが95-96年生まれと同じ13頭に

国内29例目の狂牛病確認　99-00年生まれのケースが95-96年生まれと同じ13頭に

　農水省が28日、国内29例目となる狂牛病（BSE）が確認されたと発表した。今年8例目の確認となる。

詳細は不明だが、この牛は、9月26日に北海道で実施したBSEの農場サーベイランスのエライザ検査で陽性となったというから、いわゆる”リスク牛”に属することになろう。生まれは2000年6月24日、飼養地は北海道中川郡中川町の75ヵ月齢のホルスタイン種・雌という。

　これにより、1999-2000年生まれのBSEのケースは13頭となり、1995-1996年生まれのケースと同じになった。今回のケースも北海道生まれとすると、13頭中の12頭までが北海道で生まれ・飼養されていたものとなる。飼養地が中川町のケースは2例目。

　　　　　（2001年・2002年生まれのケースは肉骨粉飼料全面禁止以後の生まれ）

	最終確認年月日	確認例の出生・飼育地	出生年月	月齢	畜種	備考
１	01.09.21	北海道常呂郡・千葉	96.03	66	ホルスタイン・雌
２	01.11.21	北海道宗谷郡猿払村	96.04	67	ホルスタイン・雌
３	01.12.02	群馬	96.08	68	ホルスタイン・雌
４	02.05.12	北海道白糠郡音別町	96.03	71	ホルスタイン・雌
５	02.08.23	神奈川	95.12	80	ホルスタイン・雌
６	03.01.20	北海道川上郡・和歌山	96.02	81	ホルスタイン・雌
７	03.01.23	北海道網走市	96.03	79	ホルスタイン・雌
８	03.10.06	栃木・福島	01.11	23	去勢雄ホルスタイン	非定型BSE
９	03.11.04	兵庫・広島	02.02	21	去勢雄ホルスタイン
１０	04.02.22	神奈川	96.03	95	ホルスタイン・雌
１１	04.03.09	北海道川上郡標茶町	96.04	95	ホルスタイン・雌	死亡牛
１２	04.06.13	熊本	99.03	62	ホルスタイン・雌
１３	04.09.23	奈良	96.02	103	ホルスタイン・雌
１４	04.10.14	北海道河東郡鹿追町	00.10	48	ホルスタイン・雌	死亡牛
１５	05.02.26	北海道中川郡本別町	96.08	102	ホルスタイン・雌	死亡牛
１６	05.03.27	北海道天塩郡天塩町	96.03	108	ホルスタイン・雌
１７	05.04.08	北海道河東郡音更町	00.09	54	ホルスタイン・雌	死亡牛
１８	05.05.12	北海道砂川市	99.08	68	ホルスタイン・雌
１９	05.06.02	北海道野付郡別海町	96.05	109	ホルスタイン・雌
２０	05.06.06	北海道河東郡鹿追町	00.08	57	ホルスタイン・雌
２１	05.12.10	北海道千歳市	00.02	59	ホルスタイン・雌	死亡牛
２２	06.01.23	北海道野付郡別海町	00.09	64	ホルスタイン・雌	死亡牛
２３	06.03.15	北海道中川郡中川町	00.07	68	ホルスタイン・雌
２４	06.03.17	長崎県壱岐市	92.02	15歳	黒毛和種肉用繁殖
２５	06.04.19	北海道枝幸郡枝幸町・岡山	00.04	71	ホルスタイン・雌
２６	06.05.13	北海道瀬棚郡今金町	00.08	68	ホルスタイン・雌	死亡牛
２７	06.05.19	北海道中川郡豊頃町	00.08	68	ホルスタイン・雌	死亡牛
２８	06.08.11	北海道天塩郡幌延町・苫前郡羽幌町	99.11	80	ホルスタイン・雌	死亡牛
２９	06.09.28	北海道中川郡中川町（生地未発表）	00.06	75	ホルスタイン・雌	？

　なお、今年の世界各国におけるBSE確認件数（日本を除き8月末現在）は多い順に以下のとおり（→世界各国のＢＳＥ報告件数（06年9月27日更新））。（　）内は通常のと殺に付された健康な牛（EU諸国は30ヵ月齢以上、日本は21ヵ月齢以上のこのような牛の検査を義務づけている）。

　英国（グレートブリテン及び北アイルランド）：66（1）、スペイン：44（8）、アイルランド：27（4）、ポルトガル：18（5）、ドイツ：10（6）、ポーランド、日本：8（3）、カナダ：5、フランス：3（1）、オーストリア：2（1）、オランダ：2（?）、イタリア2（2）、スイス：2、ベルギー：1、チェコ共和国：1（1）、米国：1

年	1992	1993	1994	1995	1996	1997	1998	1999	2000	2001	2002	計
頭数	1	0	0	1	12	0	0	3	10	1	1	29