半数以上のと畜牛になおピッシングー06年10月末時点厚労省調査

農業情報研究所(WAPIC)

07.1.12

 厚生労働省が11日、06年10月末時点におけるピッシングに関する実態調査結果を発表した。

 ピッシングに関する実態調査結果について

 厚生労働省によると、”ピッシングについては、これにより破壊された脳及びせき髄組織が血液循環を介して枝肉を汚染する可能性が指摘されており、また、「我が国における牛海綿状脳症(BSE)対策に係る食品健康影響評価」(平成17年5月6日内閣府食品安全委員会)において、「食肉のBSEリスクをさらに低減させるため、ピッシングの中止に向けて、具体的な目標を設定し、できる限り速やかに進める必要がある。」とされている”。

 しかし、この調査によると、ピッシングを中止している施設は、前回調査時点の06年2月末の79施設からから16施設増加して95施設となったものの、なお64施設(40%)が中止していない。そして、牛のと畜頭数に対する割合で見ると、半数以上(53%) がピッシングを受けている。

 しかし、厚生労働省によると、国産牛肉は安全です。”国際獣疫事務局」(OIE)の基準では、筋肉は特定部位ではないとされおり、牛肉の安全性には問題がないとされています。国内においては、BSE検査を実施するとともに、と畜・解体時にすべての牛の特定部位(specified risk material)の除去・焼却及びこれらにより食肉等が汚染されることのないよう衛生的な処理が義務づけられています。”(牛海綿状脳症(BSE)等に関するQ&A、最終更新日:平成18年11月14日)からである。