豪牛肉団体 米国からの輸入牛肉缶詰発見で牛肉輸入規制見直しを要望

農業情報研究所(WAPIC)

07.6.13

 オーストラリアの地方スーパーで米国からの牛肉缶詰が発見された。狂牛病(BSE)にかかわるオーストラリアの現在の輸入規制は日本以上に厳格で、BSE発生暦のある国からの牛肉の輸入はできない。オーストラリア牛肉協会(Australian Beef Association、ABA)は国の牛肉輸入規制のオーバーホールを要望している。

 検疫・検査当局は、牛肉はBSEフリー(BSEが存在しない、あるいは清浄)国(OIEの現在の分類ではこのようなBSEリスクステータスはなく、今年5月のOIE総会では、オーストラリア自身も、BSEフリー国から米国やカナダと大差のない「無視できる」リスク国に格下げされた)からのもので、米国で輸出用に加工されたと言っている。

 しかし、ABAは、現在の表示規則は十分に厳格ではない、「これらの缶詰に入っている牛肉がオーストラリアかニュージーランド、あるいはその他の国からから来たという事実に誰が目を光らせているのか」、「これをコントロールしている規制機関はない」と言う。

 Association calls for overhaul of beef import regulations,ABC rural news,6.13
 http://www.abc.net.au/rural/news/content/2006/s1950130.htm