農業情報研究所狂牛病 >ニュース:2012年12月15日

ブラジルのBSE確認(第3報) 中国、南アフリカもブラジル産牛肉輸入停止

  中国と南アフリカが12月13日、ブラジルに対して同国牛肉製品の輸入を停止すると伝えた。先週の非定型BSE確認の報に伴う日本に続く措置である。

 日本、中国、南アフリカのブラジルからの牛肉「輸入は少量にとどまり、インドに次ぐ世界第二の牛肉輸出国であるブラジルの牛肉産業―ブラジル経済への影響は大きくはない。しかし、最大の輸入国であるロシアも輸入停止を考えていると言われ、もしそうなればインドに次ぐ世界第二の牛肉輸出国であるブラジルの牛肉産業、ひいてはブラジル経済への影響は甚大だ*

 ブラジル政府は、今回見つかった非定型BSEの詳細を明らかにする外交攻勢を始めたという。

  UPDATE 1-China, S.Africa suspend Brazil beef over BSE doubt,Reuters,12.13

 ブラジルで見つかったBSEが非定型BSEとはっきり確認されれば、日本政府も輸入停止措置を撤回せざるを得ないだろう。そうでなければ、米国産牛肉等

対する輸入規制との均衡が取れない。

 *Livestock and Poultry: World Markets and Trade, Oct..2012(USDA;FAS)
 http://usda01.library.cornell.edu/usda/current/livestock-poultry-ma/livestock-poultry-ma-10-18-2012.pdf