スペイン 今年3例目の非定型BSE 突出する発生数は何を意味するのだろうか
スペイン北西部・サマランカ県で今年3例目もBSE(狂牛病)が確認された。無症状の非定型(Hタイプ)のBSEとされる。1例目は同県で今年3月、2例目は5月、カンタブリアで発見されており、何れも非定型Lタイプで無症状だった。
Un cas de vache folle détecté
en Espagne,Le Monde,17.11.28
http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Countryinformation/Countryreports
2011年以降の非定型BSE確認状況は以下の通りである([ ]内は14年牛飼養頭数:万頭-FASTAT)。
スペイン:8例(2012年3、14・15年各1、17年3)[609] フランス:4例(13年1、14年3)[1910] スイス:2例(12年2)[156] ブラジル:2例(12年1、14年1)[21237] ドイツ:2例(14年、L1、H1)[1274] 以下各1例 オランダ(11年)[417] ポーランド(11年)[592] ノルウェー(15年)[84] ルーマニア(14年)[202] スロベニア(15年)[46] 米国(12年)[8853]
スペインが突出して多い。この片寄りに何か意味があるのだろうか。ひょっとして、その発生メカニズムについても謎の多い非定型BSE(非定型BSEは孤発性BSEか? 霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第172回)10/16/2006)の謎を解く一つのカギを与えているのか?飼養管理の問題なのか。それとも、監視と検査がどれだけ行き届いているか、いないかの差だけの問題なのか?ともかく気になる片寄りである。 |