農業情報研究所


地球温暖化、アフリカの農業生産に最大の脅威

CGIAR Press Release

農業情報研究所(WAPIC)

01.5.24

 国際農業研究協議グループ(CGIAR)の23日のプレス・レリースによると、気候変動政府間パネル(IPCC)の議長は、この日、地球温暖化は農業にとって巨大な意味をもつと語っている。気温のわずかな上昇も、多くの熱帯・亜熱帯諸国の農業生産を減少させる。特にサブ・サハラ・アフリカへの影響が大きい。
 IPCCの最新のレポートは、来るべき100年間の地表平均気温の上昇を1.4-5.8℃と見積もっているが、パネルはそれがもたらす結果を次のように結論づけている。
 ●南部アフリカ・中東・南欧の乾燥及び半乾燥地域では厳しい水ストレス。
 ●多くの熱帯・亜熱帯諸国、特にアフリカとラテン・アメリカでは農業生産減少。
 ●供給が増加する人口の需要に追いつかないために、食料価格の世界規模での上昇。
 ●重要な生態系、特にサンゴ礁と森林の生産性と構成の大きな変化。
 ●数千万の人々に降雨強度の増加による洪水と地滑りの、また海岸地域では海面上昇のリスク。
CGIAR Press Release,Climate Change Poses Spcial Probulems for Agriculture,01.5.23

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