中国浙江省、56年以来最強の台風、164人が死亡、損害額は2400億円

農業情報研究所(WAPIC)

04.8.17

 チャイナ・デーリー紙の最新報道によると、今年14番目の台風(Rananim)に襲われた中国浙江省で、16日昼までに164人の死者が確認された。損害額は22億ドル(約2400億円)にのぼるという。気象当局は、この台風が1956年以来中国本土を襲った最強の台風であると確認した(Typhoon claimed 164 lives, caused US$2.2b in losses,China Daily,8.17,13:59)。

 164人の死者に加え、なお24人が行方不明、省の1300万の人々の生活が影響を受けた。死者のうち109人は家屋の崩壊、55人は洪水や土砂崩れ、強風で死亡した。死者の中には20人の移住労働者も含まれる。崩壊家屋は64,300に達し、死亡した家畜も55,000にのぼった。道路も1,163kmにわたり崩壊した。

 省政府は、それでも事前に46万7900人の避難を助け、9.900の船舶を呼び戻すことで、被害を最小限にとどめたという。

 ハリケーンによるフロリダの大災害のニュースも伝えられたばかりだ。今年は地球が荒れ狂っている。今年だけの現象で済むのだろうか。