地球温暖化は肉を食べるのをためれば抑制できるー英国物理学者

農業情報研究所(WAPIC)

05.7.12

 地球温暖化は我々が肉を食べるのをやめ、菜食主義者になれば抑制できる。英国の物理学者・アラン・カルバード(Alan Calverd)氏が”Physics World”誌の最新号(05年7月号)で、こんなユニークな見解を披瀝したという(Foodconsumer.org;Cut global warming by becoming vegetarian,By Institute of Physics;http://www.foodconsumer.org/777/8/printer_Cut_global_warming_by_becoming_vegetarian.shtml)。

 彼は、人間活動に帰せられる二酸化炭素の総排出量の21%を我々が食べる動物が排出していると計算する。したがって、すべての家畜を廃棄するだけで人間が作り出す二酸化炭素を減らすことができる。その上、これは健康に何の悪影響もなく、我々がいつでも放棄できる実験だ。彼は、京都議定書で設定された二酸化炭素排出削減の追求において、化石燃料消費削減ほどには知られていない世界規模での食肉生産削減をもっと重視すべきだと言う。