マレーシア政府　バイオ燃料生産ライセンス取り上げも、パームオイル高騰で操業は僅か5社　

農業情報研究所（WAPIC）

07.12.11

　マレーシア政府は、今までに91の会社にバイオ燃料＝バイオディーゼル生産のライセンスを与えた。ところが、操業を始めたのは、たったの5社にすぎない。原因は、原料＝パームオイルの価格高騰だ。最近、一工場は、原料価格が高すぎて能力一杯の操業ができないと、操業を停止さえした。トンあたり2,300−2,600リンギがリーズナブルな価格だが、今や2,900−3,000リンギにまで高騰している（CPO（パームオイル粗油）先物相場（マレーシア：BMD：期近）の推移（更新：07.12.11））。政府は、ライセンス取り上げもあり得ると警告を発した。

　なお、オランダ政府は、土地利用や生物多様性への影響を含む環境への懸念から、パームオイル原料バイオ燃料の利用の停止を決めたという。

　Government May Revoke Unutilised Biofuel Licences, Warns Peter Chin,Bernama,12.11

　関連情報
　マレーシア　パームオイル高騰でバイオディーゼル産業はなお”森の中”,07.11.15