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米国:西ナイル・ウィルス感染が急増

農業情報研究所WAPIC)

03.8.8

 この夏の米国における西ナイル・ウィルス感染は昨年以上に広範囲に、早期に広がっている。話記者8月7日の電会見で米国疾病抑制防止センター(刺されるのCDC)のガーバーディング所長がこれを明らかにするとともに、蚊にを予防し、蚊の発生を防止するためにコミュニティーと個人が一層努力することが肝要と指摘した(CDC Telebriefing Transcript:West Nile Virus in the United States)。

 感染数は先週からこれまでに3倍に増加、16州で153人の感染が報告されている。コロラド州での感染が72、テキサスで19、ルイジアナで15で、他の13州で数人の感染が報告された。また、テキサスで2人、アラバマとコロラドで各1人、計4人が死亡したことが公式に報告されている。CDCは、昨年の4,156の感染、284人の死亡の記録の更新は何としても避けたいと考えている。しかし、今年はいくつかの新しい地域での感染が特に多く、この病気を初めて経験する人々を襲っていることから、状況は非常に厳しいという。

 また、今年は昨年と異なり、感染者の年齢も下がっている。昨年の感染者の平均年齢は55歳であったが、今年は、今までのところでは45歳となっている。すべての感染は蚊に刺されたことによるもので、血液を通しての感染例は報告されていない。7月以来、血液はウィルス検査されており、疑わしいものは排除されているという。所長は、予防のためには、ともかく蚊との接触を避けることが第一で、暗くなって外出する場合には長袖の衣服を着、虫除け(DEET)を使うことを徹底する必要性を強調している。