中国政府、豚の鳥インフルエンザ感染を否定

農業情報研究所

04.8.24

 先週末、中国で豚の高病原性鳥イフルエンザ(H5N1)感染発見にニュースが流れ、人に直接感染するウィルスの出現の恐怖が高まっていたが、中国農業部は23日、これを否定する報道発表を行った。

 発表によると、中国は鳥インフルエンザの予防とコントロールに多大な努力を払っている。その勃発以来、農業部は国中で大規模なモニタリング計画を立ち上げた。鶏の110万のサンプルと若干の豚のサンプルの病理・血清学的検査を実施した。その結果、豚の感染はないことが判明した。検査結果は国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)と報告したという。

 また、この発表は、今年1月、一1専門家が03年に豚の感染を発見したことを中国語で公表したことを認めている。20日の北京サーズ・鳥インフルエンザ予防・抑止国際シンポジウムにこの論文が提出されたということだ。農業部は、この発見が中国内だけでなく、世界に向かって知らされたことに大慌て、取りあえず事態の沈静化を図ったというのが真相のようだ。FAOもWHOも、どんな手段を取るか決める前、中国語論文の翻訳を求め、また中国農業部のからの事情を聞いているようだ。

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