インドシア・バンドゥンの看護婦に鳥インフルエンザの疑い 初の人→人感染の可能性も

農業情報研究所(WAPIC)

06.6.3

 ジャカルタ・ポスト紙の報道によると、インドネシア・ジャワ島・バンドゥンの看護婦が鳥インフルエンザ患者の治療に当たったのちに鳥インフルエンザに感染した疑いがあると告げられた。もしH5N1鳥インフルエンザと確認されれば、人から人に移った可能性が初めて持ち上がるという。

 Local test shows girl died from bird flu at Jakarta hospital,The Jakarta Post,6.3

 この25歳の女性は1日夜、バンドゥンの病院に隔離された。病院によると、彼女が死亡した鳥インフルエンザ犠牲者に接触したことを考慮、鳥インフルエンザが疑われると彼女に伝えた。しかし、彼女の意識は未だ完全で、呼吸問題もそれほど深刻ではなく、胸の痛みも出ていない。保健省の指示で隔離、彼女の血液サンプルを検査のためにジャカルタに送ったという。

 西ジャワの環境保健事務所長は、H5N1ウィルス陽性となると、最初の人から人への伝達の可能性が浮かび上がるだろうと言っている。

 2日には、1日夜に死亡したジャカルタ近郊・タンゲランの7歳の少女の鳥インフルエンザ感染も確認された。少女の両親、兄も同様な症候を呈し、9歳の兄も入院1時間後に死亡した。彼も鳥インフルエンザと確認された。家族は家禽と殺場近くに住んでいたという (そこに持ち込まれた鳥の感染が確認されているのかどうかについては言及がない)。

 保健省のデータでは、昨年7月以来確認された鳥インフルエンザのケースは50人、うち37人が死亡したことになっている。少なく26人は今年の死亡者だ。しかし、少なくともインドネシア当局は、これらのすべては感染した鳥との接触で感染したものとしてきた。

 世界保健機関(WHO)の報道官はバンドゥンの看護婦の感染の疑いは知らされていないと話している。