インドネシア 2日の間に同一地区住民17人が鳥インフルエンザ症状で入院

農業情報研究所(WAPIC)

08.11.15

  しばらく鳴りをひそめていたヒトの鳥インフルエンザ、少なくともH5N1の新型インフルエンザへの変身の恐れは遠のいたのではないかという見方さえ出るほどだったが、インドネシア・南スラウェシの一病院が、今週水曜日と木曜日の2日間で17人のH5N1鳥インフルエンザと見られる患者を受け入れた。

 患者はすべて同一地区の住民で、大部分は子供、高熱、咳、呼吸器問題などの症状を呈している。最初の7人の検査はH5N1ウィルスの存在を示唆している。現在確認を急いでおり、あとの10人も検査結果が出るのを待っているという。

 最初に入院した5歳のサルマンちゃんの両親によると、11月7日に隣の鶏27羽が死に、2日後には彼らの鶏2羽も死んだ。スラウェシの地域海洋農業事務所畜産部によると、これらの鶏のラピッド・テストをしたところ、一部が鳥インフルエンザ陽性の反応を示した。

 病院は、一度にこれほどの鳥インフルエンザ(を疑われる)患者を受け入れたのは初めて、専用ベッドは11床しかなかった。急遽増やさねばならなかったという。

 17 in hospital with suspected bird flu,The Jakarta Post,11.14
 http://old.thejakartapost.com/yesterdaydetail.asp?fileid=20081114.A05

  今月は、タイ、ラオスでも、人への感染は報告jされていないが、H5N1鳥インフルエンザが勃発している。