農業情報研究所環境感染症ニュース:2011年5月6日

口蹄疫 発症後半日までは感染性がない 感染拡大防止のための発症前殺処分は不要? 英国の研究

  口蹄疫を牛から牛に直接移す英国研究者の実験的研究で、口蹄疫の感染期は今まで考えられていたよりずっと短いことが分かった。口蹄疫を移す28例の試みのうち、成功したのは8例にすぎなかった。発症後半日ほどまでは感染性がなく、その後現れる感染性は平均的には1.7日ほどしか続かない。感染拡大を防ぐために、今までは症候が現れていない牛を含めた大量の牛が殺処分され、発生農家に多大な損害をもたらしてきた。新たな研究は、症状のない牛まで殺す必要はないかもしれないことと示唆 する。注意深い症候の監視が殺処分にとって代えられる可能性があるという。

 Foot-and-mouth culls could be cut ,Nature News,5.5
 http://www.nature.com/news/2011/110505/full/news.2011.269.html