2099年 気候変動の影響だけでアマゾン雨林の5分の1がサバンナに

農業情報研究所(WAPIC)

07.5.11

  ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)と航空宇宙研究所の最近の研究によると、気候変動政府間パネルの最も厳しいシナリオの下では、気候変動によってアマゾン熱帯雨林が今世紀末までに18%減少するそうである。失われた熱帯林はサバンナに代わり、サバンナの面積が30%増加することになる。最も厳しい影響を受けるのは現在のサバンナとの境界近くに位置するアマゾン南東部地域と予想される。

 これは気候変動の植生への影響のみを考慮したもので、人間による森林破壊を考慮すれば一層多くの熱帯雨林が失われることになる。

 逆に、ブラジル大西洋岸雨林の面積は2%ほど増加することになりそうだ。ただし、その現在の面積は、土地利用の変化のために、もよもとの面積の7%しか残っていないいう。

 One fifth of Amazon rainforest 'savannah by 2099',SciDev.net,5.10
 http://www.scidev.net/content/news/eng/one-fifth-of-amazon-rainforest-savannah-by-2099.cfm