NO!リニア中央新幹線 

農業情報研究所最終更新17年9月21日「地方創生回廊」は「地方葬送回廊」 リニア中央新幹線に踏み潰される大鹿村16.10.15)三六災

南木曽のリニアトンネル残土 全180万立方メートル、町内処理も 信濃毎日新聞 17.9.21New

 南木曽町では2014年をはじめ過去に何度も土石流災害が発生しており、住民感情も背景に、残土受け入れに一時難色を示していた。

リニア長野工区 大鹿で夜間の発破始まる 信濃毎日新聞 17.9.14

リニアと暮らし 残土置き場依然未定 松川町が対策委員会 /長野 毎日新聞 17.9.3

東扇島堀込部 リニア残土で埋め立てへ 川崎市とJR東海が覚書 東京新聞 17.8.31

県内リニア 発破掘削開始 大鹿の作業用トンネル 信濃毎日新聞 17.8.30

]リニア防音フード設置を問う 山梨県富士川町が住民投票条例案提出へ 産経ニュース 17.8.29

自治組織、地盤沈下を懸念 飯田 リニア工事で協議要望 信濃毎日新聞 17.8.25

リニア開業へ10年の難路 JR東海、最難関工区を公開 日本経済新聞 17.8.2

地下1000メートルの難工事=南アルプストンネル着工へ-JR東海のリニア 時事 17.8.23

リニア工事 大鹿村で29日から発破掘削 信濃毎日新聞 17.8.23

リニア南アルプストンネル、水資源維持に残る不安 日本経済新聞 17.8.17

青木川工区の工事、共同企業体と契約 リニア伊那山地トンネル(長野) 中日新聞 17.8.11

三菱重工、リニア新幹線の車両撤退 業績不振で事業選別 日本経済新聞 17.8.10

長野)「南アルプス壊すな」登山者団体がリニア反対集会 朝日新聞 17.8.6

リニア開業時期に影響せず 環境調査でJR東海社長 産経ニュース 17.8.2

リニア予定地に希少動植物確認 静岡市、JR東海は把握せず 日本経済新聞 17.8.1

大井川流量減、導水路効果でJRと差 リニア工事・静岡市調査 静岡新聞 17.8.1

リニア「天竜川橋梁」実験を公開 JR東海、模型使い安全性確認(長野) 中日新聞 17.7.28

リニア掘削工事「水がめに穴」…住民に危機感 読売新聞 17.7.27

近畿3府県 リニア大阪延伸早期実現を求める合同会議 トンネル工事現場の苦悩を知れ  時評日日 17.7.27

ニア工事土砂運搬へ 県道拡幅 長野日報 17.7.22

リニア南アルプストンネル長野工区掘削開始 事業失敗を隠すセレモニー?大鹿村からの報告 農業情報研究所 17.7.21

リニア中央新幹線・南アルプストンネル着手のせこすぎる現実 東京ブレイキングニュース 17.7.20

環境保全、県が助言 伊那山地トンネル坂島工区で /長野 毎日新聞 17.7.20

南木曽・妻籠の水源への影響「データ不足」 リニアの中アトンネル 信濃毎日新聞 17.7.7

小渋川非常口の掘削始まる リニア長野工区(長野) 中日新聞 17.7.4 

橋本駅 リニア来て牛動く(望 都の空から) 東京新聞 17.7.2 朝刊 30

 「相原高校は地域の宝。移転させてまでリニアはいらない」

登山者の会が大鹿村で現地集会 Topigas 17.7.1

リニア工事大井川流量 JR東海、「全量回復」記載なし 静岡新聞 17.6.30

リニア、環境調査で問題なし JR東海、16年度結果提出(長野) 中日新聞 17.6.30

県内リニアトンネル 来月3日から掘削 日本経済新聞 17.6.27

リニア訴訟・大鹿村の原告が意見陳述 topigas 17.6.26

JR東海への質問内容協議 喬木でリニア対策委(長野) 中日新聞 17.6.25

リニア小渋川非常口、7月3日掘削開始 信濃毎日新聞 17.6.24

リニア訴訟、県内原告が意見陳述 信濃毎日新聞 17.6.24

リニアで要望相次ぐ 飯田・橋北で市政懇談会(長野) 中日新聞 17.6.11

リニア静岡県内区間、工事へ 地権者合意 事業者公募開始 静岡新聞 17.6.8

リニアの工事、静岡でも見積もり公募 全都県で着工へ 日本経済新聞 17.6.7 

リニア、道路改良工事の確認書案報告 議会に豊丘村(長野) 中日新聞 17.5.31

リニア中央新幹線 豊丘村が村内での着工同意 信濃毎日新聞 17.5.27

JR東海が10月から2カ所調査 南木曽のリニアトンネル非常口工事(長野) 中日新聞 17.5.26

下流域住民が中止要望 豊丘のリニア残土埋め立て計画地 信濃毎日新聞 17.5.25

掘削開始遅れる可能性 伊那山地トンネル坂島工区 信濃毎日新聞 17.5.20

保安林指定解除に異議 住民ら意見書「不採用」 信濃毎日新聞 17.5.7

除山非常口「掘削開始」 NO!!リニア 17.5.6

リニア防音壁、一部6メートル案 飯田でJRが説明会(長野) 中日新聞 17.5.3

リニア残土処分で住民連絡会設立へ 信濃毎日新聞 17.4.30

来月上旬にリニア新駅着工へ相模原・橋本駅近く(神奈川) 東京新聞 17.4.30

飯田のリニア県内駅「幅くい」設置 JR東海、9日から作業 信濃毎日新聞 17.4.29

リニア、県内初の掘削開始 大鹿の作業用トンネル 信濃毎日新聞 17.4.28

生活・環境影響抑えて リニア除山非常口掘削で大鹿村要望(長野) 中日新聞 17.4.28

リニア残土管理、他地域でも JR意向 首長に表明 信濃毎日新聞 17.4.20

JR「地元意向で管理継続」 リニア 豊丘の残土処分計画地 信濃毎日新聞 17.4.13

リニア計画反対署名に登山家ら3912人分 南アの環境懸念(長野) 中日新聞 17.4.12

本自然保護協会の動画 No!リニア 17.4.11

トンネル工事、掘削や車両数を報告 中川・リニア対策協(長野) 中日新聞 17.4.1

リニア工事でのブッポウソウ保護 中川で調査 長野日報 17.3.26

リニア投資1590億円 JR東海 前年度比4割増 信濃毎日新聞 17.3.24

JR報告書に6項目の疑問 日本科学者会議県支部が意見書(リニア中央新幹線建設工事) 信濃毎日新聞 17.3.16

大鹿村議会、住民説明など不採択 リニア工事による保安林指定解除(長野) 中日新聞 17.3.11

リニア開業予定、すでにギリギリ? 掘削作業ずれ込み 朝日新聞 17.3.5

リニア新幹線・梶ケ谷非常口周辺への工事の影響は? あすから住民説明会(神奈川) 東京新聞 17.3.

豊丘の候補地「使う前提で」 リニア残土処分でJR 信濃毎日新聞 17.2.9

JRのリニア残土管理方針「一歩前進」 飯田市長(長野) 中日新聞 17.2.9

豊丘の4地区住民に説明 JR東海、リニア工事残土(長野) 中日新聞 17.1.31

JR東海 20~30年管理 豊丘のリニア残土処分候補地 信濃毎日新聞 17.1.31

山梨)リニアの騒音、住民らが学習会 中央市 朝日新聞 17.1.30

リニア工事残土置き場で候補21カ所 南木曽・対策協が3月ごろ県に報告(長野) 中日新聞 17.1.27

JR東海「維持管理検討」 リニア残土置き場問題(長野) 中日新聞 17.1.24

リニア残土「責任持った対応検討」JR社長、知事に表明 信濃毎日新聞 17.1.24

沿線7町村・知事 意見交換 リニア トップ会談前に 信濃毎日新聞 17.1.18

ニア中央新幹線 知事とJR東海社長、23日に初のトップ会談 信濃毎日新聞 17.1.14

大鹿村長選に現新2氏が立候補 リニア工事争点(長野) 中日新聞 17.1.11

リニア工事で揺れる村 大鹿村長選10日告示(長野) 中日新聞 17.1.8

リニア基本戦略策定へ 知事「大阪、奈良と連携」強調(三重) 中日新聞 17.1.6

原発とほぼ同じ構造のリニア―、必ず失敗する そりゃおかしいぜ第三章 17.1.5

リニア10年後開業「厳しい目標」 JR東海・柘植社長 信濃毎日新聞 17.1.1

ニュース回顧 リニア工事で中川の県道改良 長野日報 16.12.26

JR東海は11月1日、2027年東京―名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ、下伊那郡大鹿村)の工事に着手した。一方、中川村では本線トンネルの発生土を運ぶ県道松川インター大鹿線の道路改良で、幅員の狭い部分を迂回する新設2トンネルの掘削準備にJRが着手した。着工による工事用車両の増大に伴い、同村の渡場交差点付近は交通渋滞や振動、騒音、大気汚染が懸念される。村対策協議会とJR、県は今年1年を通じて対策案の話し合いを続けた。

村役場で今月20日に開いた第10回協議会。渡場地区住民が以前から要望する振動対策のための渡場交差点の路盤改良について、県は「以前の改良工事で固い地盤にした」という理由を挙げ、「工事車両通行の影響により、補修が必要となった場合は対応することを基本とする」と答え、現状では改良する意思がないことを改めて強調した。

これに対し、地元葛島区の北島文憲区長は、南アトンネル発生土運搬を想定して「運搬開始後、問題が起きた時に路盤改良工事が(運搬を止めて)可能なのか」と不信感を募らせた。JRが10月に開いた南アトンネル工事進捗説明会でも交差点付近に居住する住民から、「現状でもダンプカーが通ると騒音や排気ガスが多くて困る」と対策の必要性を訴える声が相次いだ。

渡場地区では、JRや県へ地元の要望を正確に伝えるため、11月に地区役員やPTA役員など約20人の委員からなる対策委員会を発足した。片桐勇地区総代は「JRや県へ要望を通すには村が一枚岩でないといけない。渡場の対策委員会は村の対策協議会へ意見を上げるための役割。JRや県は住民の切実な声に耳を傾けてほしい」と願った。

県道松川インター大鹿線に計画する新トンネルのうち、小渋ダム西側の西下トンネル(仮称)は来年1月下旬、四徳大橋東側の四徳渡トンネル(同)は同1月上旬から掘削工事に入る。

知事「残土問題、県も協力」 来月にもJR東海社長と懇談(長野) 中日新聞 16.12.21

リニア残土処分候補地の説明求める 松川町、JR東海に(長野) 中日新聞 16.12.20

リニア・中アトンネル、2月にも準備工事 中津川で住民説明会(岐阜) 中日新聞 16.12.17

1000年に一度の大雨で浸水20メートル超 天竜川流域の伊那谷(長野) 中日新聞 16.12.16

 伊那谷に「千年に一度」(想定最大規模)の大雨が降ると、天竜川流域は場所によって浸水の深さが二〇メートル以上になるなど、深刻な被害に見舞われる可能性があることが、国土交通省中部地方整備局が十五日に発表した洪水浸水想定区域図から明らかになった。

 深さ二〇メートル以上は、鵞流(がりゅう)峡上流部に位置する飯田市松尾の南部。深さ一〇~二〇メートルは、同市の松尾と下久堅と川路と龍江、喬木村伊久間、中川村の小和田と飯沼、飯島町日曽利、駒ケ根市下平、宮田村北の城、伊那市の東春近と西春近など。

 深さ一〇メートル未満でも、川に近い国道153号などはかなり水に漬かり、豊丘村役場、伊那市役所、JR飯田線の伊那北駅や田畑駅で被害が見込まれる。

 天竜川上流河川事務所によると、辰野町の昭和橋から飯田市の天龍峡まで約八十キロの区間で、浸水面積は三千六百六十三ヘクタール。十四年ぶりに更新した「百年に一度」(計画規模)の四倍になる。

 担当者は「天竜川上流は河岸段丘で囲まれ水が横に逃げられず、思わぬ高さまで水かさが増してくるのが特徴。海のようになるイメージだ。『千年に一度』は来年あるかもしれない」と説明し、関係市町村に対応を呼び掛けている。

 「千年に一度」は四十八時間に六〇〇ミリの降雨を意味する。伊那谷では一九六一年の集中豪雨災害「三六災害」で一日に三二五ミリ、二〇〇六年七月の豪雨で四十八時間に三一七ミリを観測した。

 天竜川の洪水浸水想定区域図は五種類二十枚あり事務所ホームページで公開しているほか、駒ケ根市の所内で二万五千分の一の区域図の現物を自由に見ることもできる。

リニア・中アトンネル山口工区 準備工事、来年2月にも 信濃毎日新聞 16.12.16

埋め立てに懸念指摘 豊丘村会 リニア残土巡り議論 信濃毎日新聞 16.12.14

リニア、瑞浪で県内初の起工式 活性化期待、不安の声も(岐阜) 中日新聞 16.12.14

リニア残土処分 豊丘村で土砂災害などの学習会(長野) 信濃毎日新聞 16.12.11

 リニア中央新幹線建設工事の残土処分計画を巡り、土砂災害のメカニズムや異常気象の実態を学ぶ学習会が10日、下伊那郡豊丘村であった。計画の是非を住民が判断する上での基礎知識を学ぼうと、南信州地域問題研究所(飯田市)が招いた専門家2人の話に60人余が耳を傾けた。
 京都大名誉教授の奥西一夫さん(水文地形学)は、国内外の土砂災害事例を紹介。リニアのトンネル掘削残土を埋め立てた際のリスクについて、地下深くの岩石は掘り出すと急速に風化が進み、地震時に埋め立て地から泥流となって流出する恐れがある―と指摘。残土処分候補地に谷地形が多いことを踏まえ、「そもそも谷を埋めるというのが不自然な行為」と述べた。
 日本科学者会議大阪支部(大阪市)代表幹事の岩本智之さん(気象学)は、地球温暖化を背景に集中豪雨や土砂災害の頻度が増えているとし、1961(昭和36)年の「三六災害」のような大災害の可能性が高まっていると説明。「プロジェクト推進ありきで進むことがほとんど」と環境アセスメントの現状にも疑問を投げ掛け、地元住民の生活実感に基づく判断を取り入れる大切さを強調した。
 南信州地域問題研究所の岡庭一雄所長(74)=前下伊那郡阿智村長=は「(残土埋め立ては)安全であると確信できるか、勉強した上で判断することが大切。後世のために間違いのない選択をしなければいけない」と話した。⇒三六災害

リニア工事発生土受け入れを了解 中津川の民間事業者(岐阜) 中日新聞 16.12.10

流域住民の同意が必要 リニア残土処分地選定で飯田市(長野) 中日新聞 16.12.9

JRが環境保全協定締結へ 南木曽町にリニア工事残土置き場を要請(長野) 中日新聞 16.12.2

リニア残土の置き場紹介 JRと県、南木曽町に依頼 信濃毎日新聞 16.12.1

リニア工事の土処分場、住民納得まで説明を 松川町対策委がJR側に要望へ(長野) 中日新聞 16.12.1 

リニア「着工も依然、住民不安」 南信州広域連合長 中日新聞 16.11.29

大鹿村 リニア工事開始に同意 国・中央に蹂躙され、分裂・瓦解に向かう沿線地域コミュニティー 農業情報研究所 17.7.22

リニア工事残土受け入れ反対表明 松川町福与区(長野) 中日新聞 16.11.22六災害

 リニア中央新幹線建設工事をめぐる松川町生田生東区の残土置き場候補地について、寺沢川下流域の福与区が町に文書を提出し、受け入れ反対を正式表明した。JR東海は、既に着工した大鹿村で発生する残土の処分地にしたい意向のため、今後の成り行きが注目される。

 町が二十一日の町議会全員協議会で報告した。候補地の容量は三カ所で六百三十万立方メートル。区は一九六一年の三六災害で被害を受けており、急傾斜地の崩落の危険性に対する不安が根強く、七日に福与地区リニア工事対策委と連名で、区としての態度を示した。

 町は八日、担当課長がJR東海側に福与区の反対を伝えた。併せて、受け入れによる地域の分断を望まないことや、説明を重ねることが賛成につながるとは限らないことなどを申し入れた。今後、町と町リニア中央新幹線建設工事対策委が、JRに真摯(しんし)な対応を書面で求める予定。

 JRの広報部は「残土置き場は県から頂いた候補地から検討協議している。引き続き、できるだけ早く決められるように、関係者と協議を続けたい」としている。

◆松川町も名乗り ガイドウェイ関連施設候補地

 松川町は、リニア中央新幹線建設工事に関わるガイドウェイ(鉄道のレール)関連施設の候補地として、中央道松川インターに近い上片桐の農地約七ヘクタールを県に情報提供した。二十一日の町議会全員協議会で報告した。

 候補地は、企業誘致を進めている松川インター企業団地。十月中旬から地権者たちに説明し、同意を得られたため十一月七日に情報提供した。企業団地の前提にならい、土地は借地ではなく売買を望むという。

 町の担当者は「五十人規模の地元雇用が生まれる可能性が期待できる」としている。ガイドウェイの関連施設は、飯田市と高森町、喬木村も候補地を挙げており、先行する喬木村では一日に地権者協議会が設立された。

リニア関連工事で暴力団排除を 飯田で対策協設立総会(長野) 中日新聞 16.11.8

「地方創生回廊」は「地方葬送回廊」 リニア中央新幹線に踏み潰される大鹿村 農業情報研究所 17.7.15

リニア時代へ広域観光 下伊那郡北部5町村が合同でツアー(長野) 中日新聞 16.11.3

斜面 信濃毎日新聞 16.11.2

鷹(たか)が鼠(ねずみ)を食らうように大きな権力で小さな声をかき消す。どんなに叫んでも声をあげても―。大鹿中の3年生が柳島貞康大鹿村長に宛てて書いた手紙の一文だ。小さな声が届かない理不尽への怒りが満ちる
  南アルプスをトンネルで貫くリニア工事。掘削口が設けられるのが大鹿村だ。人口千人余。豊かな自然と大鹿歌舞伎が伝承され都会から移住した人も多い。工事は10年以上にわたり、本格化すれば掘削で出る残土を運ぶ工事車両が、1日に千台以上も走る
  「音の風景が変わる」と静穏な暮らしを失う住民の不安は当然だ。その側に立つべき村と議会は、環境や安全対策の確認書を結んだ2日後に工事に同意した。「住民の理解を得たかどうかはJRが判断する」と繰り返したJR東海には脚本通りの展開か。きのう起工式にこぎつけた
鷹に鳥獣を捕らえさせる「鷹狩り」は古くから権力者に受け継がれてきた。岡崎寛徳著「鷹と将軍」によれば江戸時代は大名が鷹を徳川将軍に献上、将軍は育てた鷹や獲物を大名に与えた。鷹や鷹狩りは主従関係を継続・確認する権力と支配の象徴だった
リニア開通は近未来の伊那谷の暮らしを変えるだろう。期待も大きい。だからこそリニア風を吹かす強大な力にあおられ、日常生活の犠牲を強いられる人々の声をかき消してはなるまい。自らを鼠になぞらえる中学生の心情に寄り添って。 

生活、観光、環境に影響は… リニア南アトンネル工事着工(長野) 中日新聞 16.11.2

県・JR、定期的トップ会談 リニア長野工区着工 信濃毎日新聞 16.11.2

リニア長野工区着工 南アトンネル、大鹿で起工式 信濃毎日新聞 16.11.1

リニア工事 住民の要望を最優先に(社説) 信濃毎日新聞 16.11.1

「県部局も連携し対応」 知事、大鹿村でリニアの意見交換(長野) 中日新聞 16.10.31

JRとの折衝 県「協力」 大鹿のリニア意見交換会で 信濃毎日新聞 16.10.31

リニア工事中止を国に申し入れ 大鹿の住民団体(長野) 中日新聞 16.10.29

 リニア中央新幹線の工事中止を求める大鹿村の住民団体「大鹿リニアを止める実行委員会」は二十八日、衆議院第一議員会館を訪れ、日本共産党の本村伸子議員(東海ブロック選出)の仲立ちで、国土交通省と環境省に申し入れ書を手渡した。国交省鉄道局施設課の坂元範也補佐、環境省環境衛生審査室の伊藤史雄室長補佐ら五人が対応した。

 リニア新幹線沿線住民ネットワークなど県内外の支援者十人余が立ち合う中、代表を務める宗像充さん(41)らが、住民説明会でJR東海は「住民が理解したか判断するのは我々」と繰り返すのみで、住民の要望に対し返答がなかったと指摘。「きちんと指導してほしい」と要望した。

 坂元補佐は、住民理解について「誰がどう判断するかは難しい。そういう意見があったことは伝えたい」と返答。要望を伝えた上でJR側の返答を知らせるように、との本村議員からの求めには、対処すると応じた。

 宗像さんは、この日の懇談で「JR東海がしていることが、少しでも村の外に伝われば」と期待を示し、JR品川駅東口でビラを配り工事中止を訴えた。さらに、リニア事業中止を求める申し入れ書を持ってJR東海本社を訪問したが、本社は受け取らなかった。

リニア南アトンネル長野工区 工事着手の中止求め2省に申し入れ 信濃毎日新聞 16.10.29

中川村も運搬車両の安全面や排ガス懸念  リニアでJR東海報告会(長野) 中日新聞 16.10.27 

知事、大鹿で意見交換会 30日 リニア起工式を前に 信濃毎日新聞 16.10.26

リニア本体工事 中川で報告会 JR東海 信濃毎日新聞 16.10.26

JR東海、環境保全計画を提出 リニア工事で大鹿村と県に(長野) 中日新聞 16.10.26

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル新設(長野工区)工事と、大鹿村内の発生土仮置き場計画地三カ所について、JR東海は二十五日、県と大鹿村に、環境保全措置などをまとめた資料を提出。自社ホームページ上に公開した。

 環境影響評価(アセスメント)書に基づき、大気や水、動植物などの環境要素ごとの保全措置の方法を記載。工事計画がまとまってきたとして、措置対象の工事箇所も載せた。今後実施する事後調査やモニタリングについては、場所と頻度を記述した。

 大鹿村民を対象とした九、十月の説明会で既に発表した内容以外には、植物の保護に関する措置を新たに盛り込んだ。希少種の生息場所をできるだけ回避して工事施設やヤードを設計し、影響の低減措置をとる。どうしても回避できなかった場合は、工事前に移植などをするとしている。

 具体的な回避場所や種は、希少種保護のため公開した資料では省いた

発生土置き場候補地、町に取り下げ要望へ 松川・福与地区リニア対策委(長野) 中日新聞 16.10.24

密室”で僅差の賛成 リニア工事着工、大鹿村議会同意(長野) 中日新聞 16.10.22

 「密室」での結論は賛成四、反対三の僅差だった-。工事車両による生活環境の悪化を懸念する声は根強く、住民の賛否が割れるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事。二十一日、着工同意の是非を非公開で審議した大鹿村議会の判断は、身内の村議からも「村民の反発が出る」と疑問の声が上がった。

 村議八人が集まった村役場の一室では、近くに異例の規制線が張られ、一時間半の議論が続けられた。複数の村議によると、途中まで賛否を保留する村議もおり、最後まで同意に至るかは分からない状況だったという。

 終了後に会見した柳島貞康村長と熊谷英俊議長は「(過去に)リニアを巡る発言から傍聴人に激しく詰め寄られた議員がいた」として「自由に議論するため非公開とした」と説明した。村役場に駆けつけた住民団体からは「密室での決定は住民軽視だ」と批判の声が上がった。非公開を巡っては村議の意見も割れた。

 同意に反対した東村邦子村議(67)は「議論して悩んだ結論だという面が見えなくなってしまった」と非公開に疑問を呈した。同じく反対した河本明代村議(59)は「確認書の公表からわずか一日余り。議会として村民への説明責任を果たしたとは言えない」と述べた。

 一方、賛成した斎藤栄子村議(58)は非公開はやむを得ないとの立場。「村議も賛成、反対の支持者がいて板挟みで心苦しさがある。熟慮の上での非公開だったのでは」と理解を求めた。

◆知事、歓迎と注文

 阿部守一知事は「着工が広く県の地域振興につながる第一歩となると期待している」と歓迎する一方、JR東海に対し「大鹿村など関係する市町村の切実な要望に丁寧かつ誠実な対応を求める」と注文した。

リニア工事「理解、進んでいない」 反対住民が大鹿村長に文書提出(長野) 16.10.22

 二十一日、大鹿村と村議会がリニア中央新幹線工事の着工同意を僅差で決めたことを受け、反対する住民団体「大鹿リニアを止める実行委員会」代表の宗像充さん(41)は「結果は議員間でも意見が割れている証拠。住民の理解はまだまだ進んでいない」と強調した。

 午前八時前、宗像さんらは村役場近くに立ち「リニア反対」のプラカードを掲げた。村議会の会合が始まった後も、マイクで「もっと住民の方を向いて議論して」と庁舎に向けて呼び掛けた。

 宗像さんらは村議会の会合前、拙速な同意に対する反対文書を柳島貞康村長に手渡した。「村民への説明責任を果たしていない。会合も公開するべきだ」と訴えた。

 九~十月の住民説明会では、大量の工事車両が走ることによる生活環境悪化への不安や補償を訴えた。JR東海は「努力する」「ご理解いただきたい」と述べるにとどまり、納得のいく回答は得られなかったという。村が住民の不安解消より、工事を急ぐJR東海の立場を重んじているように感じる。

 リニア工事の禁止を求める仮処分命令を申し立てている住民グループの弁護団は二十日、村長と議長あてに抗議書を提出した。確認書締結に抗議し、着工同意を中止して住民投票するよう求めている。

JR、11月1日起工式発表 リニア長野工区 信濃毎日新聞 16.10.22

リニア着手、大鹿村同意 南アトンネル 県内初、本体工事 信濃毎日新聞 16.10.22

 2027年東京(品川)―名古屋間の開業を目指すJR東海のリニア中央新幹線計画を巡り、下伊那郡大鹿村の柳島貞康村長と村議会は21日午前、村役場で協議し、県内初の本体工事となる南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の工事着手に同意すると決めた。村側は協議後、電話でJR側に伝えた。同社は「地域の皆さまにはご理解を深めていただけたと考え、工事を始めさせていただく」(広報部)と表明した。
 JRは11月1日に村内で安全祈願式を開き、準備工事に取り掛かる方向で調整を進めている。リニア計画で最難関とされる南アトンネル(全長約25キロ)は長野、静岡、山梨3県にまたがる。山梨工区(7・7キロ)は昨年12月に起工しており、長野側からも掘削のめどが立ったことになる。
 村議会が冒頭以外非公開で開いた協議には村議全8人が出席。柳島村長と共に、南アトンネル長野工区の工事開始について同意の可否を議論した。柳島村長は全会一致が望ましいとしていたが、採決となり、議員側は議長を除く7人中、賛成4人、反対3人の賛成多数で同意を決めた。
 約2時間の協議を終えた柳島村長は「確認書や住民説明会で住民の不安は低減された。村内には工事に対し賛成、反対さまざまな声があるのは承知している。村民の皆さんは心を一つにしてご協力いただきたい」と述べた。熊谷英俊議長は「JR東海に村民から要望する中、環境負荷の低減をある程度勝ち得た。議員はそれぞれの意思を表明する中で議会は同意を支持することになった」とした。
 JRが14日に開いた2回目の全村民対象の工事説明会では出席者から異論もある中、JRが「住民理解を得た」と結論付け、17日に工事着手の意向を正式に村側に伝達。19日には工事用車両の運行ルートなどをまとめた確認書を同社と締結、内容を公表した。
 村議会は今月3日、工事は村議会と村長が「工事開始への同意」を表明した後に行うなど8項目の意見書をJR側に提出し、JR側も尊重すると回答していた。21日の協議はこれに基づいた手続きで、確認書締結からわずか2日間での同意となった。
 大鹿村ではリニア本線のトンネル2本の掘削工事で約300万立方メートルの残土が発生する見込み。1日最大1736〜1350台の工事用車両が生活道路を通行する。JRによる14日夜の工事説明会では、生活環境を脅かされるとの懸念に加え、「住民理解」の捉え方を巡り、工事に反対の意見があるにもかかわらず「理解が進んだ」とする同社の姿勢に村内から批判も出ていた。
 反対派住民でつくる「大鹿リニアを止める実行委員会」は21日午前の村長と村議会との協議前、確認書締結を「結論ありきの拙速な手続き」として抗議し、工事開始の同意に反対する意見書を柳島村長らに提出した。

リニアに同意 民意をくみとったのか(社説) 信濃毎日新聞 16.10.22

長野工区11月1日着手 リニア工事 JR東海が調整 信濃毎日新聞 16.10.21

リニア 住民理解置き去り認可2年、工事は加速(核心) 東京新聞 16.10.20

JR、リニア来月着手方針 大鹿村、21日に同意へ 信濃毎日新聞 16.10.20

大鹿村会、確認書案了承 締結後にリニア工事同意か判断 信濃毎日新聞 16.10.19

 下伊那郡大鹿村議会は18日、全員協議会を開き、リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)を含む本体工事に関してJR東海が村に提示していた確認書案の内容をおおむね了承した。村は議会側との協議の結果、環境保全について一部の文言を追加した修正案を同社に提出。修正案に応じれば、近く正式に取り交わす。締結後に確認書を公表し、数日間の周知を経てから、柳島貞康村長と議会側が協議し、工事着手に同意するかどうか判断する。
 JR東海は17日、住民理解を得たとして工事着手の意向を村に伝えるとともに、工事用車両の運行ルールや環境保全策など10項目余について同社の対応を取り決めた確認書案を村に提示した。これを受け、柳島村長は全村議8人が出席した18日の協議会で案を報告し、対応を話し合った。
 全員協議会では、騒音や振動など環境保全措置に関わる項目で一部修正を求めることを決めた。修正を前提として議会として案を了承するかどうかも採決し、議長を除く7人中4人が賛成、3人が反対で、賛成多数で了承された。出席者によると、賛成の側からはこれまでに村などが求めていたことがほぼ網羅されているとの意見があった。反対の意見は、案の内容を精査する時間が必要―などだった。
 この日に工事着手について同意の判断も下すよう求める声もあったが、締結した確認書を住民に説明する期間が必要―として持ち越した。
 協議を終えた熊谷英俊議長は、議会としては基本的に工事容認との立場を説明しつつ「まだ不安材料を拭い切れていない住民もいる。異論をしっかり拾い上げたい」と強調。柳島村長は同意の判断について「個人的には、確認書を取り交わした段階で村が(工事に)同意したとの考えもある」と述べつつ、確認書の正式締結後に設ける村長も含めた協議の場で可否を決めたいとした。
 一方、反対派住民でつくる「大鹿リニアを止める実行委員会」はこの日の全員協議会前、工事着手に同意せず、同意の判断の議論を住民に開かれた場で行うよう求める要望書を村議会事務局に提出した。

リニア工事着手意向 大鹿村に伝達 JR東海、正式に 信濃毎日新聞 16.10.18

リニア、各地の懸念を共有 飯田で7人が不安語る 信濃毎日新聞 16.10.17

ウラン鉱床点在、生活道路にトラック リニア工事、拭えぬ住民不安(岐阜) 中日新聞 16.10.17 

◆瑞浪・日吉で来夏にも着工 

 JR東海が二〇二七年の開業を目指すリニア中央新幹線の計画では、県内には駅一カ所、地上とを結ぶ非常口七カ所が設けられる。JR東海は、県内で最初に、瑞浪市日吉町南垣外(みなみがいと)の日吉トンネル南垣外工区について工事契約を結び、来夏にもトンネル工事着工を想定する。地元住民は、環境問題や工事期間中の安全など計画に不安を抱きながらも、工事を受け入れる方針を固めた。

 森や田んぼが広がり、静寂の中に、鳥や虫の鳴き声が聞こえる。七十八世帯が暮らす日吉町南垣外は野生の動植物にあふれ、瑞浪市でも、自然豊かな場所として知られる。

 JR東海は、この地域に約七・四キロの地下トンネルと、地下と地上とを斜坑でつなぐ非常口を設けるほか、発生する残土の埋設を計画。すでに工事用道路や歩道の整備などの準備工事に着手しており、今年中に起工式を行い、来夏にトンネル工事を始める予定だ。

 計画によると、南垣外工区では、十トントラックなどの工事車両の通行が一日平均で最大百六十台に上る。百三十万立方メートルの残土が出ると想定し、このうち八割強の残土を同工区に埋め立てる。残りの二割弱の残土の行き先は、まだ決まっていない。

 地元住民は、二〇一四年十二月、JR東海が同町で開いた地元説明会で、初めて計画の内容を知ったという。一年後の一五年十二月に南垣外の自治会でリニア対策委員会を編成。リニア工事に向けた地元の要望や意見、問題をまとめた。

 自治会が「反対はしない」との方針を決めたのは今年一月。自治会長の熊谷盛治さん(65)は「理由は、国家的プロジェクトに反対するのは現実的ではないに尽きる。心の中ではもちろん、全員が反対している。住民には何のメリットもなく、迷惑でしかない。だが、反対闘争をすれば、みな疲弊してしまう。苦渋の選択だった」と打ち明けた。

■安心安全求める

 JR東海と住民の意見交換会は、一五年十一月から今年九月まで四回あった。日吉町周辺には、ウラン鉱床が点在していたり、狭い生活道路の市道を十トントラックが走ったりするため、住民はこれまで、具体的な対策について要望を出してきた。

 今月二、六日には、県内で初めて、本格的なトンネル工事説明会が日吉町で開かれ、計百四十人以上が参加した。関係者以外には非公開で行われ、説明会後、JR東海の中央新幹線岐阜工事事務所の渡辺隆所長は「生活道路の安全対策やウラン鉱床を心配する声が上がった。だが、万全の管理体制で進めるので、安全は確保できると思う」と話した。

 しかし、地元住民の多くは「説明は十分ではない」と受け取る。小学六年生の男児を育てる会社員の女性(49)は「息子が大きくなって、一度出て行っても、また戻ってきたいと思えるような、ふるさとの自然を残しておきたい。本当はこの自然を壊したくない」と憤りを示す。熊谷さんは「今後も意見交換会を開いて、生活の安心と安全を守れるよう交渉を続けたい」と話した。

 (篠塚辰徳)

 <リニア中央新幹線>2027年の開業を目指し、東京・品川-名古屋間の約285キロを結ぶ。県内の路線は2割弱。県内では岐阜県駅と中部総合車両基地、変電施設2カ所、山岳部の非常口7カ所を設ける。

リニア関連工事「住民の理解得た」 JR側、大鹿で説明会(長野) 中日新聞 16.10.16

 JR東海が十四日夜に大鹿村で開いたリニア中央新幹線の南アルプストンネル関連工事の説明会は、参加した住民七十人から質問や疑問の声が相次ぎ、午後七~十時半まで続いた。終了後、JR側は「住民の理解を得た」と言い切った。これ以上の説明会は開かず、村と工事に関する確認書を交わして着工に動きだす考えだが、住民の不安や不満が強く残る中で、村が確認書に応じるか注目される。

 「事業主であり、リニア工事の責任はJRにある。着工の判断は住民の多数決や村の同意を得る問題ではない。私たちが判断する」

 沢田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は、参加者から「住民の理解と同意をどう考えているのか」と問われると、こう答えた。一方で「村長が反対と言っているうちはできない」とも述べた。

 住民の間では、工事で発生する土砂の処分先や土砂を運ぶトラックの運行に対する不安や不満が根強い。特に村民の生活に欠かせない県道松川インター大鹿線は、ピーク時に千七百台の車両が通行する。全線二車線化を求める声が少なくない。

 九月の住民説明会でも二車線化や土砂処分先が決定した後の着工を求める声が上がったが、この日もJR側はトンネルの新設や道路拡幅工事で対応する従来の回答を繰り返した。「工事で住民生活に影響が出ることは承知している。不満をなくす努力をしていく」と語っても、新たな対応策は打ち出さなかった。

 参加者からは「住民自治をどう考えているのか」との声も上がった説明会。終了後、沢田部長は「説明会は終わり。次のステップに移りたい」ときっぱり語った。

 (沢田佳孝、服部桃)

◆住民ら不安や憤り 飯田で集い

 リニア中央新幹線に関連する工事の影響や移転に対し、住民らが不安な思いや現状を述べる「リニアのふあんを語る集い」が十五日、飯田市鼎中平の鼎文化センターで開かれた。約六十人が参加し、大鹿村、豊丘村、喬木村、飯田市上郷飯沼の議員や住民計七人が、各自治体の近況を報告した。

 飯田下伊那地方の自然を学び守っていく「伊那谷の自然を学ぶ会」が主催。大鹿村からは、大鹿リニアを止める実行委員会の宗像充さんらがこれまでの経緯を紹介。宗像さんらが要望している住民主体の説明会についても「村は住民が勝手にJR東海と交渉してくれと、無責任。不信感を持つ」と憤りを示した。

 このほか、豊丘村神稲の源道地の発生土置き場候補地を、JR東海が断念するまでの住民の動きや、喬木村のリニア工事による壬生沢川の水害の恐れなども報告された。

 リニア県駅が建設される飯田市上郷飯沼の北条地区については、大坪勇さんが九月三十日の住民説明会の内容を説明した。

 市が代替地候補として示したエリアの地権者と事前に話し合いがされなかったことに対し「ずさんな計画」と指摘。駅周辺整備区域の活用方法やJR飯田線の新駅設置に疑問を呈した。

JR側、工事の都合強調 リニア、大鹿で住民説明会(長野) 中日新聞 16.10.15

大鹿でリニア説明会 JR「住民理解得られた」 信濃毎日新聞 16.10.15

リニア工事、観光に悪影響も 大鹿村協会、県と意見交換(長野) 中日新聞 16.10.14

瑞浪で来夏にもリニア着工 県内初、JR東海発表(岐阜) 中日新聞 16.10.8

 二〇二七年の開業を目指すリニア中央新幹線の建設で、JR東海は七日、瑞浪市の日吉トンネル南垣外(みなみがいと)工区(約七・四キロ)の工事を、来夏にも始めると発表した。県内でリニアの着工時期が明らかになるのは初めて。

 日吉トンネル自体は延長約十四・五キロ。南垣外工区の発生土は百三十万立方メートルになる見通しで、大半は近くに確保した土置き場に移し、契約業者が再利用する予定。

 JR東海は、同工区の環境保全対策もまとめた。生息する希少種への影響は回避、もしくは低減できるとしている。瑞浪市を含む東濃地域にはウラン鉱床が点在しているが、同工区は鉱床を避けており、担当者は「ウラン濃度が高い土を掘削する可能性は低い」としている。

リニア、工事は「同意」後に 大鹿村議会がJRに意見書(長野) 中日新聞 16.10.5

JRの姿勢に厳しい意見 リニア工事県内首長ら意見交換で 信濃毎日新聞 16.10.4

大鹿村会、JRに意見書 「リニア工事開始 同意後に」 信濃毎日新聞 16.10.4

リニア残土に強い懸念 JRと自治体が初の意見交換(長野) 中日新聞 16.10.4

岐阜)リニア中央新幹線、瑞浪市で県内初の工事説明会 朝日新聞 16.10.3

リニア代替地「交渉これから」 北条地区住民の移転、飯田市が候補発表 中日新聞 16.10.2

リニア県内本線3件目工事契約 「伊那山地トンネル」中間付近 信濃毎日新聞 16.9.30

県が県道改良案示す リニア北条地区説明会(長野) 中日新聞 16.9.28

リニア、事後調査は月1回60地点 南木曽町でJR東海説明(長野) 中日新聞 16.9.19

 南木曽町の行政や観光の関係者らでつくる町リニア中央新幹線対策協議会が、町内の南木曽会館で開かれた。町によると、JR東海の担当者も出席し、水量や水質などを約六十地点で調べる事後調査案の説明があった。今月中にも環境影響評価で調査する地点を確定するために、地域の住民と話し合いを始めたい意向だ。

 協議会は非公開で行われた。

 町によると、JR東海は、事後調査やモニタリング調査は月に一回、行う予定だという。

 調査地点については、JR案と地域の人の要望を勘案して決めていくと説明があった。

 委員からは「調査の回数を増やしてほしい」「客観性のある調査をしてほしい」などの意見が出た。今後、委員の意見をまとめて、JR東海へ提出するという。

 向井裕明町長は「住民の意見を聞いて、手落ちのないように調べてもらいたい」と話していた。

 他にJR東海は、二カ所の非常口予定地のボーリング調査を十月から始める。

残土「JR、しっかり説明を」 リニア工事で豊丘村長 信濃毎日新聞 16.9.15

「残土の環境影響、回避・低減」 リニア工事でJR調査結果 信濃毎日新聞 16.9.14

JR東海は13日、リニア中央新幹線建設工事に絡み、トンネル掘削工事で発生した残土を仮置きする下伊那郡大鹿村内にある3カ所の計画地について、周辺環境に与える影響などの調査結果を公表した。大気や水質、景観など7項目について仮置きの影響を検討。各項目とも環境保全措置を取ることで「影響は回避、低減されることを確認した」とした。
 一方、同社は7日の全村民を対象にした工事説明会に続き、村内の自治会別の説明会を13日夜、大河原の村交流センターで始め、約30人が参加した。計4カ所で開く予定。
 残土置き場の調査は、2014年8月の環境影響評価(アセスメント)書の確定後にリニア工事の環境影響を調べる「事後調査」の一環。県内の残土置き場に関する調査結果が公表されたのは初めて。JR東海は南アルプストンネルの長野工区(約8・4キロ)掘削に直結する作業用トンネル坑口(非常口)の準備工事を今秋の中ごろから始める考えを示している。
 本置き場に運ぶまでの期間限定で残土を置く仮置き場が環境に与える影響について同社は、大気汚染や騒音、振動など国や自治体が定めた基準値があるものはいずれも下回ると説明。動植物の生息・成育環境については「変化は生じないか、わずかで影響は一部にとどまる」とした。環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されているサナギイチゴなど希少な4種の植物が仮置き場の用地で確認されたため、生息地を回避した仮置きか移植などで対処する。
 同社が7日に大鹿村で開いた南アトンネルに関する工事説明会では、残土処分に関する環境保全措置として、工事規模に合わせた建設機械の使用や工事に伴う改変区域のできる限りの小規模化、盛り土周辺に排水設備を設置することなどで影響を回避、低減させるとしている。
 同村の残土本置き場の候補地は2カ所、仮置き場は6カ所で、容量は計約53万立方メートル。結果が公表されたのは釜沢地区の2カ所と上蔵(わぞ)地区の1カ所のいずれも仮置き場。同社はこの3カ所を、地権者の了解を得るなど、使用できる見通しがついたとして計画地と位置付けた。最大容量は北側から順に約15万立方メートル、約1万5千立方メートル、5万5千立方メートル。北側の計画地は仮置き場として使用後は変電施設を設置する計画だ。
 15日の県環境影響評価技術委員会で調査結果について専門的な見地から審議する。
 JRは調査結果を13日付で県と村に送付。同社のホームページでも見られる。

リニア説明会 誰の理解が進んだのか 信濃毎日新聞 16.9.9

リニア本線トンネルは年明け着手 大鹿で説明会、24時間体制で掘削(長野) 中日新聞 16.9.9 

 大鹿村内のリニア南アルプストンネル新設工事に関して、JR東海は七日夜、村交流センターで村民を対象とした説明会を開き、約百三十人が参加した。

 JR側は赤石岳公園線の改良工事など関連工事の本格着手は今秋から、全長八・四キロの本線トンネルは年明けごろの着手を見込んでいると説明。ヤード整備などの作業は午前八時~午後五時に、トンネル掘削は二十四時間体制で実施するとした。

 また、村内を通る工事用車両の予測台数を時期を四段階に分けて説明。小渋川左岸迂回ルートの運用が始まる二〇一七年末までの第一段階は、資機材を運ぶ車両が一日あたり最大五十二台、村中心部の旧小渋橋交差点を通るという。

 さらに、本線トンネルに平行する先進坑が完成する一八年夏までの第二段階と松川インター大鹿線の改良が完成する一八年末~一九年初頭の第三段階の工事車両数も示した。二〇一九年以降の第四段階で、発生土仮置き場を利用した場合は最大千三百五十台の工事用車両が役場前を通過するという。

 住民からは、迂回ルート運用開始までの間、村内の主要生活道路を工事用車両が通ることについて「一年間だからがまんしろということか」「保育所の前をダンプ車が通るのは心配」などの意見が出された。また、工事用車両だけでなく関係者全ての車両にステッカーを貼ってほしいという意見も出た。

 さらに、JR側が「(住民の)理解が進んだ」などと再三発言していることに対し、「住民の不満は山ほどある。ここで意見が出るということは、理解していないということ」などの疑問の声が上がっていた。

 JR東海の沢田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は説明会後「多くの意見いただき、丁寧にお答えした。説明会を通じて村民の理解がまた進んだと考えている」と話した。

リニア説明会 住民置き去りはだめだ 信濃毎日新聞 16.9.3

リニア関連工事、県内初の着工 中川村で安全祈願式(長野) 中日新聞 16.9.1

「住民理解」への協議揺らぐ 大鹿村釜沢のリニア関連説明会 信濃毎日新聞 16.8.30

県内10月にも工事開始 リニア南アトンネル 信濃毎日新聞 16.8.26

リニア関連県道工事 振動や騒音住民懸念 長野日報 16.8.25

トンネル掘削、来年初めから リニア工事車両通行の県道 信濃毎日新聞 16.8.10

15年度リニア環境調査 重要動植物54種確認(静岡) 中日新聞 16.7.28

 静岡市は二十七日、JR東海が南アルプスのユネスコエコパーク(生物圏保存地域)で計画するリニア中央新幹線建設工事に伴う二〇一五年度の自然環境調査を公表した。絶滅危惧種や特別天然記念物など動植物の重要種は、前回より八種多い五十四種を確認。この中には、JRの現地調査で未確認のチチブコウモリやヤマトイワナなど十二種が含まれる。

 県の絶滅危惧種の渓流魚ヤマトイワナは前回調査に続いての確認。今回、新たに確認されたのは、昆虫類がエゾアカヤマアリ、フジミドリシジミ、植物はタチキランソウ、オオウバユリなど。

 調査は市が一四年度から独自に行い、市ホームページで結果を公表している。基本的に五~十月の毎月、現地に入って大気質、水質など計六項目を調べた。前回調査した水資源は今回除外し、新たに植生、景観、騒音・振動の三項目を加えた。大気汚染物質濃度や河川水質は良好な状態だった。

 リニア工事では、大井川の水量減少やトンネル掘削工事による自然破壊が懸念される。地元の井川漁協などはヤマトイワナへの影響を懸念し、昨年五月と今月二十日、JR東海に環境保全の要望書を出した。

リニア工事、環境調査継続を要望 井川漁協と市民団体 静岡新聞 16.7.21

 静岡市葵区の井川漁業協同組合と、魚類の保護活動などに取り組む市民団体「やまと渓流会」は20日、名古屋市のJR東海本社を訪ね、リニア中央新幹線の建設工事に伴う大井川上流部などの環境調査活動を継続的に行うよう要望した。
 両者の要望活動は2015年5月に続き2度目。調査継続のほか、工事に伴う土砂の河川流入を最小限に抑えることや渓流魚の養殖、放流活動などの支援を求めた。15年5月の要望に対する回答が口頭だったため、文書での回答を要望した。
 やまと渓流会の村田幸信会長ら3人が、同社担当者に書面を手渡した。村田会長は「工事に反対していない。将来にわたって自然を守る約束をしてほしい」と話した。
 同日、名古屋市で定例記者会見を開いたJR東海の柘植康英社長は要望について「環境への影響を回避、低減することが基本方針。河川や沢の流量を計測し、減水がある場合は適切な対応を検討していきたい」と述べた。
 文書による回答については「現地には事務所を置いて直接話をしてきている。会って必要なことを丁寧に説明していく」と話した。

JR東海が動植物や水資源調査結果公表 リニア環境アセス(長野) 中日新聞 16.6.29

 JR東海は二十八日、リニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)書などに基づき、県内で二〇一五年度に観測した動植物の生態系や水資源の調査結果を公表した。年度単位で結果がまとまるのは今回が初めて。

 工区に生息するオオタカ、ノスリ、クマタカの個体調査をはじめ、地下水の水質や地表水の流量に関する工事前データを公表した。飯田市、大鹿村、喬木村の生息調査では、対象の鳥が施工ヤード設置箇所の近くで確認され、巣を作って繁殖した例もあった。同社は保全措置をとり、影響を減らすとしている。

 豊丘村の虻川と飯田市の松川の水質について、カドミウムやヒ素の重金属が環境基準を下回っていたとする調査結果なども公開された。

 同社は、結果を県や沿線自治体へ報告した。今後は年度ごとに項目別の調査結果をまとめ、環境変化を把握する。

リニアのトンネル掘削、12月から 大鹿村対策委で月単位の計画案(長野) 中日新聞 16.6.28

 リニア中央新幹線建設事業について協議する大鹿村リニア対策委員会が二十七日、村役場であり、JR東海がリニアの南アルプストンネル非常口・変電所建設と、県道改良に関する来年三月までの計画案を月単位で提示した。トンネルは、八月に工事説明会を開き、早くて十二月初旬に掘削を始める。

 県道改良は、赤石岳公園線の拡幅の工事説明会を七月終わりから八月初旬に開催。同月に着工する。松川インター大鹿線の拡幅とトンネル新設は工事説明会を経て、八月下旬から施工ヤード設置や工事に着手する。トンネル掘削は十二月から。

 トンネル掘削で出る残土は、最終的な置き場が確定していない。委員からは「置き場が未確定で、なぜ計画を進められるのか」「残土運搬車両の行き先が分からなければ、影響を判断できない」「豊丘村で白紙撤回された候補地があったが、下流域の同意も得ているのか」など残土関連の質問が多く出た。

 JRは地権者、隣接地権者、地域や下流域住民らの理解を得ながら進めるので、残土置き場の確定には時間がかかることを説明。「関係者と協議中だが、想定通りには進んでおり、想定に基づいて計画を立てている」と答えた。委員らは工事説明会に先立つ対策委で、より具体的な回答を求めた。

ニア工事現場、基準超土壌汚染 名古屋(愛知) 中日新聞 16.6.24

 名古屋市は二十三日、同市中区三の丸のリニア中央新幹線の非常口工事用地で、基準値の一・八~二・五倍の鉛やその化合物を検出したと発表した。

 市によると、JR東海が土壌調査を業者に委託し、二カ所で基準値を超えていたことが判明。二十一日に市に報告があった。JR東海は詳細調査する。土の運び先は未定。工期は二〇一九年九月末までで、JR東海広報部は「現時点では工程に影響は出ない」と説明している。市環境局の担当者は「自然由来の可能性が高く、健康への影響はない」と話している。

リニアのトンネル工法「JRの回答待ち」 飯田市政懇で市担当者(長野) 中日新聞 16.6.18

 リニア中央新幹線の中間駅やトンネルがつくられる飯田市上郷地区で、住民と市幹部が語り合う市政懇談会が開かれ、住民側はJR東海と市それぞれの整備の計画をただした。市担当者は、JR東海が検討しているトンネル工法や掘削土の運搬経路の変更について「十分な説明はなされていない」と述べた。

 JR東海は環境影響評価の段階で、掘削機や火薬を使う「山岳(NATM)工法」が適当と判断していた。しかし、その後に実施したボーリング調査を基に、軟弱な地質でも地下水に影響が少ない「シールド工法」への変更を検討。掘削土を土曽川沿いに運ぶ検討案などを示している。

 土曽川堤防を利用した運搬法を「地域への影響が大きい」とした住民側の指摘に対し、市担当者は「改めて適正な工法と、運搬経路についてJR東海の回答を待っている」と説明。同社の回答を得た上で、地元との協議を深める方針を示すに留めた。

 また、住民側は、市が同地区の約六・五ヘクタールを区域とした駅周辺整備にも言及。「コンパクトな設計とは思えない」という主張に対し、市側は整備区域内の具体的な施設や配置を今後に検討し、地元に説明する。

基本協定書締結時、南木曽町との協議検討 リニア、対策協でJR初回答(長野) 中日新聞 16.6.15

 南木曽町の観光・商工、行政関係者でつくる「リニア中央新幹線対策協議会」が十四日、町役場で開かれた。JR東海は、協議会側が提出していた要請書に初めて回答し、建設工事に関係した基本協定書の締結では、協議会事務局の町と協議し、検討する意向を示した。

 協議会は今年三月、基本協定書の締結や工事車両の運行計画作成、水源対策など七項目の要請書と、工事用道路や水資源など五項目を盛り込んだ四回目の質問書をJR東海に送っていた。

 要請書に対するJR東海の回答によると、協議会側が建設工事を起因とする環境への悪影響などがあった場合、損害賠償や事後処理に関する基本協定書の締結を求めていることに対し、これまでは「取り決めはしない」との姿勢だったが「町と協議し、検討する」とした。

 工事車両の運行計画作成では「発生土置き場や運行ルートが具体化した段階で、必要なら交通シミュレーションして示す」とし、水源対策では渇水などが発生した場合は給水車などを手配するとした。

 環境影響評価(アセスメント)後の事後調査に関しては「三年間で十二回の予定だが、状況に応じて増やすことも検討する」との考えを示した

豊丘村長が住民に陳謝 リニア、残土置き場候補取り下げで(長野) 中日新聞 16.6.15

 豊丘村の下平喜隆村長は十四日の村議会一般質問で、リニア中央新幹線建設事業で残土置き場候補地から外れた「源道地」の近隣住民に対し、「怖い思いをさせ、ご迷惑をおかけして申し訳なかった」と陳謝した。

 源道地は、一部地権者から測量の立ち入り同意が得られず、JRが候補地から外した。しかし、村議会リニア特別委員会は十三日、報告取り下げを村に求める請願書を採択。同意を確認せず、源道地を候補地として県に報告した村の姿勢が問われていた。

 下平村長は「源道地は白紙なので安心して」と呼び掛け、源道地に近い坑口から出る約七十万立方メートルの残土処理を今後の課題とした。報告取り下げについては、「JR東海はもう取り下げている」と述べるにとどめた。

 この坑口は村道壬生沢線を挟んで高架橋につながり、工事の影響が大きいため、JRが坑口から約四百メートル離れた場所に、新たな斜坑を検討している。工事ヤードを設け、残土の仮置き場としても活用できる構想という。

リニア整備で河川や交通に配慮要求 飯田の推進特別委で市議(長野) 中日新聞 16.6.14

 飯田市議会リニア推進特別委員会と同協議会が十三日に開かれ、市内の各地区にJR東海が示した、リニア中央新幹線の整備案が報告された。市議からは開発に伴う水質の変化や、交通の在り方に配慮を求める意見が相次いだ。

 報告があった北条(上郷)、座光寺、丸山、羽場、鼎切石の五地区は、トンネル掘削土の運搬方法、河川への影響対策、本線の防音・防災対策など地区によって、住民の問題意識が異なる。

 鼎切石では、松川流域でトンネルと橋梁(きょうりょう)工事が予定されており、川への汚濁水の流入が懸念されている。市議の指摘に対し、市はJRが流入を防ぐ装置を検討していると説明。発生土の運搬先は「地元の了承を基に県を通じてJR東海と調整する」とした。

 中間駅西側にトンネルを造る上郷地区に関しては、掘削法が地下水への影響が少ない「シールド工法」への変更が検討されている点を、行政はどうとらえているかをただした。

 市側は、JRがボーリング調査で軟弱な地盤だと判断したことを示し「(JRには)さらに調査を進め、影響をしっかりと判断して全体計画を立ててもらう」と説明した。

喬木村長、残土行き先に懸念 リニア建設(長野)中日新聞 16.6.9 

 喬木村の市瀬直史村長は八日開会した村議会定例会で、リニア中央新幹線建設事業をめぐり、豊丘村で住民が残土置き場候補地の取り下げを求めている件に言及。「残土の行き先に懸念を抱いている。今後の推移を重大な関心を持って見ていきたい」と述べた。

 候補地は源道地エリアにあり、下流域の住民が土砂災害を警戒して署名付きの請願書を豊丘村議会に提出し、十三日に審議される予定。懸念を抱く理由について市瀬村長は「村内が残土運搬のルートになれば、村民生活に多大な影響が出ることが予想される」と説明した。

 村内では阿島北地区が沿線に当たり、堰下地区がガイドウェイ関連施設の候補地、伊久間地区が移転先対象地域になっている。市瀬村長は「リニア対策委で諸課題をしっかりとJRと交渉し、安心安全の確保や環境負荷の低減を図りたい」と、あらためて述べた。

 (石川才子)

◆県道改良は現計画で開始 大鹿村長

 大鹿村の柳島貞康村長は八日の村議会定例会で、リニア中央新幹線事業に関連した県道改良について「今、示されている改良計画でスタートすることになると思う」と述べ、計画に理解を示した。

 トンネル掘削で出る残土を運ぶ県道松川インター大鹿線は、JR東海と県が改良を予定している。改良工事中の渋滞や通行止めに村民の関心が高く、改良場所の追加を求める声も根強い。

 柳島村長は交通障害の対応をJRと県に求める一方、「過去から求めている改良箇所は継続して改良を求めていくこととして、今示されている改良計画でスタートすることになると思う」と述べた。

JR、リニア残土処分計画を断念 豊丘・神稲伴野区の源道地 信濃毎日新聞 16.6.9

 JR東海がリニア中央新幹線建設工事に伴う残土の処分候補地としていた下伊那郡豊丘村神稲伴野区にある源道地(げんどうじ)について、計画を取りやめたことが8日、分かった。源道地の沢筋に残土を埋め立てる計画に対し、下流にある小園地区の住民が反対署名活動を展開。村はJRに計画中止を求めていた。JRの担当者が同日、村役場や候補地の地権者宅を訪れ、源道地での計画取りやめを伝えた。
 JR東海広報部は取材に対し、一部の地権者の理解を得ることが困難で、工期を考慮すると他の候補地を速やかに確保することが望ましく「取りやめが合理的と判断した」と説明。同社独自の判断で、「村からの中止要請とは全く関係がない」とした。
 源道地の候補地で処分予定だった残土約51万7千立方メートルの行き先については「県から示されている候補地の中から検討していく」とした。
 源道地の候補地を巡っては、残土処分に反対する小園地区住民でつくる「リニア残土NO!小園の会」が地区の人口の約7割、387人の署名を集め、村議会6月定例会に請願書の提出もしている。JRの断念の意向を受け、同会の原道治会長(79)は「手続きはともかく、結果として目的は達せられて良かった」と話した。

リニア南ア保全 県に公開質問状 静岡県山岳連盟など 静岡新聞 16.6.3

静岡県山岳連盟(滝田博之代表)などは2日、リニア中央新幹線計画における南アルプスの環境保全に係る公開質問状を川勝平太知事らに提出した。
 計画で事業者のJR東海は、トンネルの掘削で約360万立方メートルの発生土(残土)が生じるとしている。質問状はJRが自然由来の重金属などの有害物質にどのような処理計画を示しているかや、県がこの課題について同社とやりとりをしているか-などを盛り込んだ。JRが示した土石流シミュレーションと、河川流量を確保するための導水路トンネルに対する認識もただした。
 提出者はほかに静岡市山岳連盟、県勤労者山岳連盟、日本山岳会静岡支部、南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡の計5団体。

リニア残土、反対の請願 豊丘村小園の住民 信濃毎日新聞 16.6.1
 リニア中央新幹線建設工事に伴う残土処分を巡り、下伊那郡豊丘村神稲伴野区の小園地区住民有志でつくる「リニア残土NO!小園の会」は31日、小園地区の上流にある源道地(げんどうじ)の沢筋を埋め立てるJR東海の計画に反対する請願書を村議会事務局へ提出した。県リニア整備推進局によると、リニア建設の残土処分候補地となっている県内自治体の議会に処分計画の中止を求める請願や陳情が提出されるのは初めて。

 請願書は、源道地の残土処分計画について、沢筋の谷を埋め立てる安全性に専門家や土木関係者が疑問を呈していると指摘。将来、大規模地震などがあれば大量の土砂の流出によって「想像を絶する被害」が予想されるとし、▽村が県へ上げた源道地の候補地の報告を取り下げる▽JR東海にこの候補地の設計を中止させる▽この沢筋の治山状況を調査するよう県へ申請する―の3事項を村へ求めた。

 小園の会は4月中旬に発足し、源道地の埋め立て計画に反対する署名活動を実施。JRへ働き掛けて計画を中止させることも村に求めていた。村は要求を受けてJRへ計画の撤回を求めたが30日までに撤回されなかった。また、会が求めた県への報告の取り消しを村が行わなかったため、請願の提出を決めた。

 下平喜隆村長は取材に、「今後も計画の取り下げをJRに強く求める」とした。県への報告については、地元の要望に応じて候補地の情報を伝えただけとして、今後も取り下げない考えを示した。

 小園の会の原道治会長(79)と事務局の大沢俊郎さん(75)が31日、議会事務局を訪れ、請願書を片桐章久議会事務局長に手渡した。小園地区の住民の約7割、387人分の署名も提出。原会長は「自分はリニアの開通を待ち望んでいるが、このままでは安心して寝られない」と話した。請願は、1日開会の村議会6月定例会で審査される。

 JR東海広報部は源道地の残土処分計画に対し「関係者から話を聞き、今後の計画について検討したい」とした。

ニア、残土などでJRから聞き取り必要 大鹿村対策委が確認(長野) 中日新聞 16.6.1

 リニア中央新幹線建設事業について協議する第十六回大鹿村リニア対策委員会が三十一日、村役場であった。四月のJR東海の住民説明会と、五月の村の住民懇談会の内容を基に、委員が意見や要望を出し合った。

 県道改良や安全対策、環境保全に要望や不安が寄せられた懇談会を踏まえ、対策委では残土に有害物質があった場合や、薬液注入工で薬液が沢水にしみ出した場合の対応について、JRに詳しく聞く必要性を確認した。

 古墳の可能性が指摘されていた残土仮置き場候補地横の三正坊神社跡地は、県教委の現地確認で古墳の可能性が低いと分かったと報告があった。

 中部電力の送電計画は、懇談会で地中化を訴える住民もいたが、中電は一貫して架空案を示している。対策委には六~七月に地元説明、八月から現地踏査や技術測量、地質調査、十月から用地測量という計画案が示された。

 一方、水資源の事後調査(三十五地点)とモニタリング(十二地点)の結果は、JRから村に、一昨年十二月から一年分の年次報告が出されたという。個人水源もあり、今後、村とJRで公表方法を考える。

「リニアは人格権否定」相模原で原告会見 生活環境の保全訴え(神奈川) 東京新聞 16.5.21

 リニア中央新幹線の沿線住民らが国に工事認可取り消しを求めて二十日に東京地裁で起こした訴訟には、県内からも多くの原告が参加している。中間駅が設置される相模原市内では同日、同市内の原告百十三人のうち、市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」メンバーの原告五人が記者会見し、生活環境の保全を訴えた。(寺岡秀樹、小形佳奈)

 中間駅は、同市緑区のJR・京王橋本駅に設置される。原告らはこれまで沿線各地で起こりうる自然破壊や水枯れ、残土問題、同区の山あいにある鳥屋地区に車両基地が建設されることで生じる生活環境破壊などのおそれを指摘してきた。

 元城山町議松本三望さん(75)は「リニアは人格権を否定するような鉄道。裁判を通じて、計画の妥当性を問うとともに、環境や人間と共生できない乗り物であるとの世論が出てくることを期待する」と話した。

 車両基地は盛り土の上に東京ドーム約十個分の広さで建設され、訴状は「景観の破壊は明らか」「(工事車両の通行で)交通事故の危険性増大、排ガスなど受忍限度を超える生活環境の悪化を予想」と指摘。

 鳥屋地区の農業栗原晟さん(70)は「何が大切なのか、何を守っていくべきなのか、自然や環境の大切さを国民全体に問うた訴訟と意義付ける」と語った。原告ら十一人は建設予定地に地上権を登記し、事業の中止や遅延を図るトラスト運動も開始している。

 中間駅設置で、橋本駅近くの県立相原高校は移転が決まっている。同校には緑が広がり、市民に親しまれてきた。主婦桜井真理さん(60)は「相原高校の緑が失われ、市民の安心安全はかき消される。市民の犠牲の下に大きな計画が進められている」と訴えた。

川崎でも会見 残土問題を指摘

 川崎市役所では二十日、「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」のメンバーが会見し、「JR東海は計画を白紙に戻して再検討を」と訴えた。

 矢沢美也(よしや)共同代表(69)=麻生区=は「工事車両による大気汚染、工事の騒音などが心配」と話し、地下を掘って出る残土の行き先を決めないまま着工したことも問題だとした。会員は川崎市と東京都町田市に住む約六十人で、提訴に加わったのは半数という。

 JR東海の計画では、品川-名古屋間二百八十六キロの中で川崎市内の工事区間は約十六キロ。地権者の権利が及ばない深さ四十メートル以上の大深度地下を通る。中原、宮前、麻生の三区に合わせて五カ所の立て坑が設けられ、開業後は非常口になるという。

リニア認可、取り消し求め 東京地裁(静岡) 中日新聞 16.5.21

県内住民ら国を提訴

 JR東海が二〇二七年に品川(東京)-名古屋間で開業を目指し建設中のリニア中央新幹線は安全性が確保されておらず、自然環境への悪影響が大きいとして、沿線の一都六県の住民を中心とする七百三十八人が二十日、国に工事実施計画の認可を取り消すよう求める行政訴訟を東京地裁に起こした。

 リニアの工事実施計画は一四年十月、国土交通相が認可した。

 訴状では、リニア技術は未熟で、時速五百キロ走行には問題があると指摘。断層帯である中央構造線が走る山岳地帯を通ることは危険な上、全長の八割以上を占めるトンネル内で地震や火災が起きた場合の避難も難しいなど、安全性が確保されていないと主張している。

 また、工事による南アルプスの自然破壊や地下水脈への影響、トンネル掘削で発生する土の処分先の確保といった問題点があるのに、JR東海は環境影響評価(アセスメント)で十分な検討をしていないと批判している。

 提訴後、東京都内で記者会見した原告団長の川村晃生(てるお)慶応大名誉教授(69)は「JRの説明会で問題点を指摘してきたが、十分な回答が得られなかった。訴訟を通じて情報を入手し、反対運動をさらに進めたい」と話した。

 国土交通省は「訴状を受け取っていないので、コメントは差し控える」としている。

     

 リニア中央新幹線の着工認可の取り消しを求める訴訟の静岡県の原告が二十日、県庁で記者会見した。会見した原告の林弘文静岡大名誉教授らによると、県内の原告は学者や山岳団体、環境問題の市民団体関係者ら四十人。

 林氏は「南アルプスのトンネル掘削工事で大井川の水量が減る」と指摘。竹本幸造県勤労者山岳連盟理事長は「トンネル工事で南アルプスの太古からの貴重な自然が破壊される」と訴えた。

リニア残土処分 豊丘村小園の住民の7割「反対」署名 信濃毎日新聞 16.5.20

 JR東海がリニア中央新幹線建設工事の残土を下伊那郡豊丘村神稲伴野区源道地(げんどうじ)の沢筋に埋め立てる計画を巡り、下流の小園地区で、全住民(560人余)の約7割に当たる391人から埋め立てに反対する署名が集まっていることが19日までに分かった。署名活動を進めた同地区の有志は村に対し、5月末までにJRに計画を撤回させることなどを求めている。実現しない場合は、村議会6月定例会に請願の提出を検討する。

 小園地区では4月中旬、地元住民9人が呼び掛け人となって「リニア残土NO!小園の会」(原道治会長)が発足。リニア開通に対する賛否は問わず、源道地の埋め立て計画を中止させ、村が県に示した埋め立ての候補地の取り下げを村に求める署名を4月下旬までに集めた。

 同会事務局の大沢俊郎氏(75)は「想像以上の賛同があり驚いた。住民の素直な不安な気持ちが一つになった」とする。熊本地震の被災地で盛り土の被害が広範囲で出たことも、署名活動を後押ししたという。同会は5月上旬までに下平喜隆村長と非公式で2回話し合いの場を持ち、村としての対応を求めた。

 取材に対し、下平村長は「地権者とJRの話し合いを村が調整し、良い解決方法を図っていきたい」とした。JRの沢田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は「どういった理由で反対されているのか承知していないが、ご理解いただけるよう説明をしていきたい」と述べた。

 源道地の候補地は谷あいの沢筋に2カ所あり、JRは計約51万7千立方メートルの残土を埋め立てる計画。作業用トンネル坑口の近くに位置し、村は工事用車両の走行距離が短く済み、住民生活への影響を抑えることができるとして源道地での処分を進める姿勢だった。

 一方、候補地から下流に約100メートルほどの地点からは小園地区の住宅が立ち並び、住民には地震が発生した際に土砂流出などの被害を招きかねないと懸念する声がある。4月12日には埋め立ての安全性を考える学習会が同地区で開かれ、署名活動のきっかけとなった。

リニア取り消し求め提訴 県内沿線住民含む738人 信濃毎日新聞 16.5.20

 JR東海のリニア中央新幹線計画に反対する沿線1都6県の住民らが20日午後、工事実施計画の認可取り消しを国に求める訴訟を東京地裁に起こした。原告団計738人の大規模訴訟で、県内からは飯田市や下伊那郡大鹿村など沿線住民ら29人が参加。生活被害や環境への影響が甚大などとし、総工費約9兆円の巨大プロジェクトの中止を訴える。
 原告団は県内や、東京、神奈川、山梨、静岡、岐阜、愛知の沿線住民らで構成。計画の認可取り消しを国土交通相に求めた2014年12月の異議申し立てに全員が関わっており、建設に反対する市民団体「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」が呼び掛けた。
 原告団は訴状で、JR東海による環境影響評価は調査内容も情報公開も不十分で、これに基づく認可は環境影響評価法に違反していると主張。トンネル掘削と発生土の運搬による環境悪化、地下水や河川の枯渇、輸送の安全性などに懸念があるとし、「建設を強行することは社会的合理性に欠ける」としている。
 国は14年10月、JR東海に対し、東京(品川)―名古屋間286キロの工事実施計画を認可。同社は同区間の開業を27年に予定している。今年1月にリニア品川駅の工事に着手、2月には南アルプスの山岳トンネル(全長約25キロ)のうち下伊那郡大鹿村側から掘削する長野県側の工区(約8・4キロ)で共同企業体と工事契約を結ぶなど、各地で建設工事を本格化させている。

リニア認可取り消し求め提訴へ 残土膨大 行き場は? 処分先確保しなと「トイレなきマンション」(特報) 東京新聞 16.5.17 朝刊 26

地下水脈変化 水源枯渇も ユネスコのエコパーク 南アの自然 壊さないで(特報) 東京新聞 16.5.17 朝刊 27

リニア新幹線中止求め来週提訴 沿線住民ら700人超「南アルプス破壊や残土大量発生」と主張 産経ニュース 16.5.12

どうするリニア残土 東京・神奈川でドーム14個分 起点の品川駅着工 東京新聞 16.1.27 夕刊

 JR東海は二十七日午前、二〇二七年に東京-名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線の起点となる品川駅の工事に着手した。東海道新幹線の営業運転を続けながら、既存の駅舎の直下を四十メートルの深さまで掘り新駅を造る難工事を行う。

 同駅での起工式で、JR東海の山田佳臣(よしおみ)会長は「非常に神経を使う複雑な工事。日本の大動脈を発展的に維持する使命感で取り組みたい」と強調。舛添要一東京都知事は「品川駅は羽田空港に近く、世界と日本各地を結ぶ結節点。名古屋、大阪も通勤圏となり、リニア開通でさらに可能性が広がる」との見方を示した。

 今回の工事では、深さ十メートルの地点まで掘り進める計画で、二一年二月までを予定。地下部分は南北約四百五十メートル、幅六十メートルにわたる。その後、既存の駅舎の基礎を更新し、さらに深さ四十メートルまで掘削しながら新駅を建設する。新駅の完成時期は未定。

 リニア中央新幹線での品川-名古屋間の総延長は二八五・六キロ。このうち86%の二四六・六キロがトンネルとなる。地下水脈への影響を抑えることや、東京ドーム四十六個分、五千六百八十万立方メートルに及ぶ大量の建設残土処理が大きな課題となる。

 残土は原則として、発生した都府県内で処理するが、都内の全区間(一九・四キロ)のトンネルから出る約六百万立方メートルの残土の行き先はまだ白紙だ。

 横浜市在住のジャーナリスト樫田秀樹さんによると、残土の量は都内と神奈川県内だけで千七百四十万立方メートル、東京ドーム十四個分に上る。東京都品川、大田区、町田市、川崎市の沿線に直径三十メートル超の非常口が計九カ所設置され、工事の残土が排出される。

 樫田さんは、残土を運ぶトラックによる生活環境の悪化なども今後大きな課題になってくると問題視。「長期間にわたり、ダンプカーが朝から晩まで行き交い続ければ、住民の生活が破壊される恐れがある。JR東海は説明会で市民の疑問に答えてこなかったが、積極的に情報公開して、説明責任を果たしてほしい」と指摘している。

 リニア建設に反対する市民でつくる「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の懸樋(かけひ)哲夫共同代表は「見切り発車の着工で、無理な受け入れが起きる恐れもある。環境への影響や事故防止がなおざりになってはならない」と訴えている。 (皆川剛、佐藤大)

リニアは「東京問題」 JCJ賞受賞・横浜の樫田さん「残土処理など関心を」 東京新聞 15.12.16

 最高時速五百キロで東京・品川-名古屋間を四十分で結ぶリニア中央新幹線が着工してから十七日で一年となる。横浜市在住のジャーナリスト樫田秀樹さん(56)の著書「“悪夢の超特急”リニア中央新幹線」(旬報社)が今年、注目された。超巨大事業には「夢の新線」「地域活性化」の期待が先行するが、樫田さんは「東京問題でもあることを知ってほしい」と話す。

 JR東海は十二年後の二〇二七年の同区間開業を目指し、大阪までの全面開通は四五年の予定だ。十八日に南アルプストンネルの山梨側工区の起工式を行う。

 樫田さんは一九九九年から取材を続け、市民集会で講演も行う。「大阪で聴衆が百人は集まるのに、春の東京では十五人と少なかった。残念なことに都民の関心が一番薄い」

 しかし著書が今年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞を受賞し、リニア事業の実情を広めた。今後、都民らが関心を持ってほしい東京問題とは何か。

 「名古屋までは延長約二百八十六キロあり、実にトンネルが86%を占める。品川駅の地下四十メートルから掘り進めていき、膨大な建設残土が出るものの、多くの処分先が決まっていない」

 残土の量は東京都と神奈川県だけで千七百四十万立方メートル、東京ドーム十四杯分に上る。品川・大田区、川崎市、東京都町田市の沿線に直径三十メートル超の非常口を計九カ所設置。工事の残土が搬出され、開業後はトンネルの換気口と避難通路の非常施設となる。相模原市には神奈川県駅ができる。

 これから建設地の地権者との交渉をはじめ、残土を運ぶトラックによる生活環境の悪化、新幹線の三倍を超える電力の供給、総事業費九兆円の自己負担など課題は多い。樫田さんは「JR東海は説明会で市民の疑問に答えてこなかった。積極的に情報公開し、説明責任を果たしてほしい」と語った。

地下水保全措置や調査を実施 南木曽でリニア対策協、JR回答(長野) 中日新聞 15.10.21

 南木曽町の観光・商工、行政関係者でつくる「リニア中央新幹線対策協議会」が二十日、町役場で開かれ、JR東海は、協議会側が提出したリニア中央新幹線の建設工事に関する質問書に対する回答を提示。地下水関係では「破砕帯周辺の地下水に影響を及ぼす可能性があり、環境保全措置や事後調査を実施したい」との方針を示した。

 質問書は、工事用トンネルや土砂の仮置き場、地質や水資源などに関する九項目で、七月下旬に提出していた。

 回答のうち、工事用トンネルに設けられる土砂搬出口(二カ所)の削減には「削減すると施工条件が厳しくなる」として難しいと説明。土砂の仮置き場の管理では「適切にするよう請負業者に指導する」とした。

 工事によって被害が出た場合の損害補償に関しては、被害などが出ないように配慮するとした上で「影響があった場合は因果関係を確認して対応する」と回答した。

 このほか、妻籠地区の湧き水状況を目視で確かめる地表踏査は十一月ごろ、地中に埋設した電線から漏れる電量を測る地質調査は十一月以降に、それぞれ実施する考えを示した。

 JR東海の回答について、協議会側からはより具体的な説明を求める意見が相次いだ。同協議会は、十二月に開く次回の会合で今後の対応などを話し合う。

リニアは今<2> 「地域社会維持を」集落分断 神奈川新聞 15.9.22

一層の環境対策求める声 リニア工事、大鹿村で住民説明会(長野) 中日新聞 15.6.4

JR東海は二日夜、リニア中央新幹線の建設にかかわる道路改良などについての住民説明会を大鹿村で開き、これまで今秋としていた村内のトンネル工事着工が今冬にずれ込むことを明らかにした。

 時期の変更は県や地元とのもろもろの調整状況を総合的に検討したためといい、具体的理由は示さなかった。

 同村では、南アルプスを貫く長大トンネルの掘削工事が行われる予定で、これがリニアの県内ルートで最初の工事となる。

 二日夜に大鹿村交流センターで開かれた、リニア中央新幹線に関するJR東海の住民説明会。JR側は、建設工事で発生する残土を運搬する工事用車両の急増が懸念されている問題について、村内八カ所に残土の仮置き場を設けることで、通行量を一日最大千七百三十六台(往復)から三百八十台余り減らすことが可能との試算を提示。集まった約百八十人の村民らからは、JRの説明スタンスへの不満や、さらなる環境対策を求める声が相次いだ。

 JRと、同席した中部電力による主な説明は以下の通り。

 【道路の改良】県道松川インター大鹿線は、柳沢洞橋付近で三カ所、柳沢口付近で四カ所、西下トンネル付近で一カ所の拡幅を検討。西下トンネル付近と滝沢トンネル付近では二車線のトンネル新設を県と共同で計画しており、負担割合は今後協議する。

 (釜沢地区のトンネル非常口と村中心部を結ぶ)県道赤石岳公園線は、上市場地区で一カ所、上蔵地区で五カ所、小渋温泉から日向休地区で二カ所、釜沢地区で三カ所の改良を実施する。国道152号は検討段階だが四カ所の拡幅が必要。下榑渡橋は幅員が狭く、工事用車両専用の仮桟橋設置を検討している。

 【発生土の仮置きによる工事用車両台数の平準化】釜沢地区に四カ所、青木・上蔵地区に四カ所の計五十七万立方メートルの仮置き場を計画。これにより、ピーク時の通行車両を一日千三百五十台に引き下げることができる。千二百台にするにはさらに十三万立方メートル、千台にするにはさらに四十九万立方メートルの仮置き場が必要になる。

 【送電線の地中化】故障や事故時の復旧に時間がかかる、建設時の発生土量が多くなる、設備寿命が短くなる、建設費が極めて高くなる、などの点から架空送電線を想定している。送電線の長さは、豊丘村内に新設する変電所から小渋川変電所までで十一キロで、鉄塔は三十~四十基設置する。うち村内は四キロで鉄塔は十~十五基。景観対策を施した低光沢仕様の設備を検討。今後三年間で調査測量などを行い、二〇一九年度から送電線の工事にかかりたい。

 【工事スケジュール】トンネル工事は、釜沢地区に設置される非常口で今冬から予定。橋梁(きょうりょう)は一七年度から。変電施設の設置予定地は一六、一七年度は発生土の仮置き場として使用し、一八年度に土を運搬してから工事に着手する。県道松川インター大鹿線は今秋にも着手し、一八年春ごろまでに完了したい。赤石岳公園線、国道152号については今冬から着手したい。

◆「納得できぬ」住民からは不満

 「ご理解をお願いしたい」と繰り返すJR東海と、JRや中電の説明にはとても納得できないという住民側。二日午後七時に始まった説明会は予定の時間が大幅に延び、午後十時十分まで質疑が続いた。

 会場から真っ先に不満の声が上がったのは、JR側が説明資料の抜粋しか配布しなかったことだった。JRは「これだけ配布すれば理解していただけると思った」と弁解。一日付で村内に設置した中央新幹線長野工事事務所大鹿分室ですべてを閲覧できるように準備するとした。

 JRの姿勢に対しては「『誠心誠意』というのなら、住民説明会で出た意見を取り入れる姿勢を見せてほしい」「動植物への影響は大きい。対応策をどれくらい考えているのか」などの声が相次いだ。

 また送電線の地中化をめぐっては、住民が「大鹿のための電気が通ってくるわけではない。必ず地中化して」と要望したが、中電は「安定したリニアの運行のためには架空線がふさわしい。鉄塔や電線の色を目立たなくして景観悪化の軽減に努めたい」と述べるにとどまった。

 同村鹿塩で豆腐店を営む森さよこさん(56)は「環境を守りたい村民側と、なんとしてでも推し進めたいJR側の間に大きな隔たりがある。何もかも『ご理解を』で、我慢を押しつけられていると感じる」と話していた。

リニア建設「森林壊す」 住民・登山者 疑問の声 断層対策も不十分 「着工より合意形成を」(こち特報部・ニュースの追跡) 東京新聞 15.5.25 朝刊 22