農業情報研究所環境原子力東電福島第一原発事故関係2011年10月5日

牛肉放射性物質検査結果の公表 「規制値以下」 か、「数値」か 無意味な論議?

 東京新聞によると、

 「牛肉の放射性物質検査をめぐり、栃木、岩手両県が出荷停止解除後の八月下旬以降、検査結果が暫定規制値(一キログラム当たり五〇〇ベクレル)以下の場合、数値を明かさずに「規制値以下」とだけ発表し、牛肉の汚染度合いが分からない状態だったことが厚生労働省や両県への取材で分かった。

 消費者にとっては、規制値以下でも検査数値は購入の判断材料になる。食品中の放射性物質の検査結果を国民に分かりやすく伝えるため、同省は九月末に両県に具体的な検査数値などを公表するよう指導していた。一方で農林水産省は当初、県に「数値を出す必要はない」と回答していたことも判明した」

 ということだ。

 牛肉放射性検査「規制値以下」 栃木、岩手 数値示さず 東京新聞 11.10.5

 暫定規制値があまりにすぎるから、多くの消費者とって、「規制値以下」は確かに意味がない。しかし、検査数値を購入の判断材料」にしている消費者も多くはないだろう。数値がどうであれ、放射性物質が含まれると分かっている牛肉、あるいは含まれる可能性がある牛肉を、わざわざ買う消費者(特に子どもを持つ母親)はいないだろう。さりとて、そんな牛肉はどこにあるのか。公表の仕方をいじくりまわしても、牛肉消費は戻らない。農水省も、畜産関係者も、牛肉消費の回復を願うなら、汚染ゼロの表示が堂々とできる牛肉の生産に全力を上げるしかない。