北京オリンピック向け豚肉用子豚 毎日2時間、屋外で運動

農業情報研究所(WAPIC)

07.8.27

 中国・人民日報がときどき面白いことを報じる。北京オリンピックに豚肉と豚肉加工品を独占提供する北京千喜鶴集団が、豚の健康を保証するために豚の飼料にはEUの品質検査に合格した有機農作物を使用し、子豚は毎日屋外で2時間の運動をさせるということだ。

 「オリンピック期間中の食品の安全、特に肉類の安全は各国の関心の焦点となっている。もし選手が添加剤を使用した肉類を食べた場合、ドーピング検査に引っかかる恐れがある。このため、同社の豚はEUに認可された有機農作物を使った防腐剤無添加の飼料を食べ、天然の薬草を与えることで免疫力を高めているという。

 五輪向け養豚場の豚、毎日屋外で2時間の運動 人民網日本語版 8.23

 「天然の薬草」を与えるかどうかは別として(却って健康を害したり、ドーピング検査に引っかかったりする恐れはないのか、研究・調査済みなのだろうか)、子豚は幸せいっぱいだろう。オリンピックのときだけでなく、いつもそうあって欲しいものだ。もっとも、これは中国人・13億人に豚肉を食べるのは諦めろというに等しい。