米国警察 不潔極まりない飼料を押収 FDAがネズミの尿・糞などによる汚染を確認

農業情報研究所(WAPIC)

09.7.22

  米国食品医薬局(FDA)の要請により、米国警察が7月20日、ケンタッキー州フローレンスのBi-County Farm Bureau Cooperative Association, Inc.に不潔極まりない条件で貯蔵されていた家畜と馬の飼料を押収した。

 Bi-County飼料工場の最近の検査で、FDA検査官は生きたマウス、死んだマウスや、施設のいたるところでの小鳥の活動の証拠を発見した。検査中に収集したサンプルのFDA試験所の分析で、製品の中と周辺に、げっ歯類の尿・糞・髪が存在することや、げっ歯類がかじって開けた袋の穴を確認した。

 FDAは、これは受忍の限度を超えており、必要などんな法的手段も取り、また汚染された製品を市場から排除すると言う。

 FDA: Adulterated Animal Feed Seized,FDA,09.7.20
 http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm172768.htm

 米国食肉は世界一安全というのが米国指導者の口癖だが、どうも世界一不潔という方が当たっているようだ。 

 今年5月以来今までに、6件に上る大腸菌O157汚染リコール、1件のサルモネラ汚染リコールも起きている。これも当然かもしれない。

 FSIS Recall
  http://www.fsis.usda.gov/FSIS_Recalls/Open_Federal_Cases/index.asp?src_location=Content&src_page=FSISRecalls

 7月7日、「オバマ政府は、年に数百万人を病気にさせ、数千人に死をもたらしているホウレンソウ、レタス、トマト、メロン、牛肉、鶏肉の安全性を確保するシステムの完全なオーバーホールを約束」した。

 「農務省は、チキンとターキーのサルモネラのレベルを減らすための新たな基準を年末までに発表すると約束した。FDAは、トマト、メロン、ホウレンソウ、レタスの汚染をどう防ぐか、月末までに食品産業に勧告すると約束した。そして、FDAは、3ヵ月以内に、農業者、卸売り業者、小売業者が、どうしたら汚染食品を店の棚から畑まで迅速に追跡するシステムを構築できるかに関する助言を発表する計画だ」。しかし、これらは、「現実的というより、願望である」。

 Administration Issues New Rules on Egg Safety,The New York Times,7.8
 http://www.nytimes.com/2009/07/08/health/policy/08eggs.html?ref=us


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