韓国情報技術労組員 韓米FTAに抗議してブッシュ大統領にe-mail攻撃

農業情報研究所(WAPIC)

06.4.13

  韓米自由貿易協定(FTA)に反対する韓国情報テクノロジー労働者組合連合の3000人と推定される労働者が、米国ホワイトハウスとペンタゴンのインターネット・サイト、ブッシュ大統領のe-mailアカウントに大量のメッセージを送りつけた。連合は予め英文のメッセージ案を用意、およそ3万5000の組合員に対し、午後6時に一斉に送りつけるように訴えた。組合員のおよそ10%がこれに参加したという。

 メールは、米国の要求で今年半ばに緩和されるスクリーンクォータ制(年間の40%の日に 韓国映画の上映を義務づける制度)の例を引き、韓国市場の米国への開放への強い反対を表明している。それは、「韓米FTA交渉の間になされた一方的ガイドラインによる貴国の要求は信じがたいほどに アンリーゾナブルだ」、「その上、農業、金融、医療サービス、教育、電気通信、様々なさービス分野は、国内産業を保護するための最低限の手段と考えられてきた外国のコントロールの制限の廃止の脅威に曝されてきた」と言う。

 組合はFTA交渉の間中、ブッシュ大統領へのe-mail攻撃を続ける、将来はこの運動で80万の組合員を持つ韓国労組同盟と連帯することも考えていると言う。

  Anti-FTA Unionists Attack White House Web Site,The Korea Times,4.12
  http://times.hankooki.com/lpage/200604/kt2006041217380410220.htm

  韓米政府は今年2月にFTA交渉を開始すると発表、今年中の妥結を目指している。しかし、農業やサービス分野からの強い反対がある。韓国首相は今週初め、コメと少数の選別された品目については例外的条件を要求すると表明している。

 Gov’t Promises Exception for Rice in US FTA,The Korea Times,4.10
 http://times.hankooki.com/lpage/200604/kt2006041017263853460.htm