クリントン大統領、GM食品を擁護―安全性はFDAに全幅の信頼

農業情報研究所(WAPIC)

99.11.7

 クリントン大統領が5日、食品が人の健康と環境の脅威となるというEUの懸念に対して米国の穀物と牛肉の安全性を強く擁護した。同日付のロイターの報道によると、大統領は、米国の大豆の半分、トウモロコシの三分の一に達するGM作物の安全性についてはFDAを完全に信頼していると語った。

 ホルモン牛肉の場合と異なり、EUはいくつかの品種のGM大豆とトウモロコシの輸入を承認しているが、これは消費者の関心の高まりによって閉め出す前になされたものだ。僅かな種類しか承認されていないために、過去2年間に米国トウモロコシ農家が被った損害は販売額で2億$になるという。米国大豆の欧州への販売も、食品製造業者が消費者の需要に応えて伝統的品種にこだわっているために低迷している。