メキシコ:山岳地域野生トウモロコシに遺伝子組み換え作物のDNA

農業情報研究所(WAPIC)

01.11.29

 BBCによると、 カリフォルニア大学・バークレイの二人の研究者が、メキシコ山地・Sierra Norte de Oaxacaの野生トウモロコシに遺伝子組み換え(GM)作物のDNAを発見した。これは、当地の野生のトウモロコシとモンサント社のGM品種、汚染されていないと分かっているサンプルを比較した研究により明らかにされた。

 研究者は信じられない結果と驚いたが、メキシコ政府のフォロー・アップで検証されている。

 問題の野生トウモロコシは、GM作物から最も近いところで100qのところ生えている。メキシコ政府は、1988年以来、新たなGMトウモロコシの作付けを禁じているが、消費用のGM作物の輸入は認めている。研究者は、この汚染の最もありそうなルートは米国の援助食糧とみている。

 サンプルが採取された地域は「絶対的に保護が必要なものを含む多様な土着コーン品種で知られるから」、問題は非常に深刻だという

 Mexican study raises GM concern,BBC News Online,01.11.28

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