農業情報研究所


イギリス:カナダに「スーパー雑草」の広がりー英国の発表

農業情報研究所(WAPIC)

02.2.5

 イギリスの野生動物保護機関'Engrish Nature'によるカナダの搾油用ナタネの研究により、他家受粉を通じて造り作り出された(ジーン・スタッキング)新たな遺伝子組み換え(GM)植物=「スーパー雑草」が広範に自生していることが明らかにされた。これらの自生植物は広く使われているラウンド・アップ等の除草剤に対する抵抗性をもっている。そのために、カナダの多くの農民が、GMナタネを栽培した翌年にはパラコートのような旧来の除草剤を使うようになっている。

 イギリスに同様な作物が導入されれば、野生生物にとって重大な脅威になる。現在、GM作物を他の作物から50メートル以上離すという規制があるが、この距離を増やすことでは、多分、問題は解決できない。一つの植物に導入する遺伝形質の数を制限することで解決されようが、これには複雑なGM植物の創出を目指してきたGM産業が反対するであろう。

 Rise of GM superweed 'a disaster for wildlife',Independent,2.5
 British scientists turn on GM food,Guardian,2.5
 Scientists urge better GM crop and food safety tests,Financial Tiimes,,2.5,p.9
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