中国消費者、GM食品警戒派が増加 73%が非GMライスを選ぶ

農業情報研究所(WAPIC)

05.3.15

 中国が遺伝子組み換え(GM)ライスの商業栽培承認に踏み切るという報道が頻々と流れているが、グリーンピース中国が14日、中国都市居住者はますます遺伝子組み換え(GM)食品への警戒を強めていると発表した(Consumer rejection of GE foods gathers pace in China;http://www.greenpeace.org/china_en/press/release?item_id=788573&campaign_id=)。

 発表によると、国際市場調査会社・Ipsosが行った北京、上海、広州の600人の聞き取り調査の結果、62%の回答者がGM食品について知っていた。この比率は、グリーンピースの委嘱で昨年行われた調査では52%だったから、1年で大きく増えた。回答者の57%は非GM食品を選ぶとしており、この比率も昨年の40%から大きく増えた。GM食品を選ぶと答えた回答者も、昨年の35%から16%に減った。

 GM食品について知っている人の比率は北京で最高の72%、次いで上海の67%、広州の47%となるが、GM食品拒否派もこの順で高く、非GM食品を選ぶと答えたのはそれぞれ64%、58%、50%だったという。さらにGMライスには一層警戒が強く、73%が非GMライスを選ぶと答えた。政府の決定にどう影響するか注目される。