中国、11月にもGMイネ4品種承認の可能性 中国有力紙

農業情報研究所(WAPIC)

05.9.29

  China Daily紙が29日、中国が遺伝子組み換え(GM)イネを世界で始めて承認することになりそうだと伝えた。

 Genetically modified rice set for go-ahead,China Daily,9.29
 http://www.chinadaily.com.cn/english/doc/2005-09/29/content_481710.htm
 
 内部情報によると、GMイネの研究と販売について評価する技術機関である国家農業GM作物バイオセーフティー委員会が11月にそのための会合を開くことになりそうだという。取り上げ られるのは中国科学者が開発した4品種で、3つは害虫抵抗性品種、1つは細菌病[胴枯れ病]抵抗性品種。昨年12月から生産に先立つ安全性評価が行われてきた、委員会の決定が商品化の最終段階となる。

 中国科学院の中心的コメ科学者のZhen Zhu氏は、「中国のGMイネは世界をリードしており、商品化 に向けて非常に成熟した段階にある」と語った。サイエンス誌に発表された研究報告は、GMイネは農薬使用を80%減らし、また収量も6-9%増えることを明らかにしたという。