スイス最大手小売企業 GM飼料で育てられた動物の肉の販売停止へ

  農業情報研究所(WAPIC)

06.10.13

  グリーンピース(スイス)によると、スイス最大の小売企業・ミグロが、2007年半ばから遺伝子組み換え体(GMO)を含む飼料で育てられた動物由来の肉の販売をやめると発表した。グリーンピースは今年7月、GM作物栽培を助長する食品を廃絶するためにミグロに対する抗議行動を行ったが、ミグロのこの決定はこれに応えるものという。

 コープ等3つの小売大手も、数週間前にこのような肉を販売しないか、それを可能にする解決策を探ると発表したという。

 スイスではGM飼料の主な原料となるGMトウモロコシ・大豆は栽培されていないから、この措置は外国の貿易相手にかかわる。

  Pas d’OGM pour la viande importée,06.10.12
  http://info.greenpeace.ch/fr/genie/communiques/121006

 ただ、スイス企業の行動だけでは、GM作物栽培の拡大に歯止めをかけるには力不足だ。EUでもGM飼料で育てられらた動物の肉・乳・卵に表示義務はない。従って、米国や南米から大量のGMトウモロコシ・大豆が 飼料用に輸入されている。日本や中国も同様だ。