米国FDA 年内にクローン動物由来食品販売を許可 米紙が報道

 農業情報研究所(WAPIC)

06.10.17

 ワシントン・ポスト紙の報道によると、米国食品医薬局(FDA)が今年中にもクローン動物の乳や肉の販売を許可しそうだ。FDAのサンドロフ重医薬主任が、「我々の評価は、クローン動物からの食品は、我々が毎日食べている食品と同じように安全であるということだ」と語ったという。

 ただ、そんな食品は消費者が拒否するだろうと恐れる強力な食品企業連合体も含むこの技術への反対者はなお降参していない。ある者は、この技術の倫理ー妊娠動物やその子にとってのリスクーを問題にしている。

 アメリカ消費者連盟のフォアマン食品政策ディレクターは、「政府の討議は科学に基づくもので、これは偉大だ。しかし、ここには別の中心問題がある。我々が実際にこれを望むのかどうかの問題だ」と言っているという。

 FDA Is Set to Approve Milk, Meat From Clones,The Washington Post,10.17
 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/16/AR2006101601337.html

 関連情報
 米国食品医薬局(FDA)パネル、クローン動物の安全性に疑義,03.11.5
 
米国食品医薬局(FDA)、クローン動物は食品として安全,03.11.1
 
体細胞クローン牛は食品として安全ー厚労省研究班,03.4.12
 
米国:科学アカデミー、遺伝子操作動物の安全性で報告書,02.8.22