米コーン生産者 除草剤販売に関する反競争的慣行停止を求めてモンサントを提訴

農業情報研究所(WAPIC)

07.2.23

  アメリカ・コーン生産者協会(ACGA)が21日、ラウンドアップ・レディー除草剤の販売に関するモンサント社の反競争的慣行の停止を求め、デラウエア連邦地裁に提訴した。

  ACGA:American Corn Growers File for Injunctive Relief in Federal Court to Foster Competition
in Herbicide Markets,02.2.21
  http://www.acga.org/News/2007/022207.htm

 このアンチトラスト訴状は、モンサント社が、グリホサート除草剤の市場を不法に独占するか、この市場における競争を制限するために、除草剤市場及びバイテク種子市場におけるその独占力(monopoly power)を利用することにより連邦及び州のアンチトラスト法を犯していると主張する。

 そして、モンサントの不適切な行為が、モンサントのグリホサート製品に対して人工的に吊上げられた非競争的価格に支払ってきたか、将来支払うことになるだろうACGAのメンバーに損害を引き起こしてきたか、引き起こす脅威をもたらしていると訴える。

 しかし、ACGAは、遺伝子組み換え(GM)作物、またはグリホサート除草剤の開発や利用には反対していない。むしろ、低価格の後発グリホサートを含む他の除草剤との競争を制限し、妨げる様々な反競争的戦術の利用の差し止めを求める。また、モンサントに対する損害賠償や懲罰を求めるのでもなく、反競争的慣行の停止を求めるだけという。