動物を育てることなく細胞培養皿で食肉を作るー地球環境と人類を救う!!オランダの研究
07.6.4
オランダの研究者たちが、動物を育て・と殺する必要なしに何百万もの人々を養うことを目標に、実験室で豚肉を作ろうとしているそうである。研究者は、これにより、動物を飼育し・輸送し・土地を利用し・(動物が)メタンを排出するといった環境を傷つけるあらゆる過程を排除した食肉生産が可能になるという。
とはいえ、研究は未だ初期段階にあり、このような人工肉がスーパーの店頭に現れるのは何年も先のことになる。今までのところ、筋肉細胞に成長・増殖する能力を持つ筋肉幹細胞を分離、これに栄養を与え・電流を流して運動させることで、豚肉とは似てもつかない細胞の薄い層を何とか作り出したにすぎない。
この過程が完成した後には、ペトリ皿で育った肉は薄い筋肉繊維を通して栄養分を配達するのに必要な血管を持たないから、嵩を一層増やすために組織の層を積み上げる方法を考え出さねばならない。その後には、風味をつけるための脂肪の問題も解決する必要もあるという。
Growing pork without the pig,Globe and Mail,6.1(by Reuters)
しかし、我々とっては、こんな問題よりも、こんな研究開発をメシのタネとする科学者・研究者をどうして養い続けねばならないのかという方がはるかに重大な問題だ。バイテク研究開発者は環境を口実に次々と新製品構想を打ち出すが、そのほとんどは彼ら自身とこれを利用する企業の新たなメシのタネとして役立つにすぎない。