EU 中国米製品へのGM米混入止まず 混入製品の輸入を防ぐ緊急措置

農業情報研究所(WAPIC)

08.2.15

 EUが2月12日、中国からの輸入米製品に未承認遺伝子組み換え(GM)米が含まれないように保証する緊急措置の導入を決めた。中国から輸入される米製品の荷には、製品が”Bt63”を含まないことを証明する分析報告が付されねばならない。また、EU諸国も、すでに市販されている製品のランダム採取と分析を含む適切な措置を取らねばならない。この措置は、EU諸国の実施準備ができる今年4月15日から適用されることになるという。

 EU諸国で販売されている中国からの輸入米製品への”Bt63”と呼ばれるGM米の混入は、最初、2006年9月に発見された。以後、欧州委員会は、中国からの輸出製品がEUの要求を満たすように中国当局と緊密に協力してきた。

 Bt63は中国市場での販売は許可されていない。中国当局が取った措置は当所は有効に見えた。ところが、2007年にもドイツやその他のいくつかの国で、さらに混入が発見された。中国当局がEUへの輸出製品にBt]63が含まれないように保証する措置を実施することができなかったことから、欧州委員会が今回の措置を提案した。提案は12日の食品チェーン及び動物保健常設委員会で承認されたという。

 Emergency measures on Chinese rice products,FSA(UK),2.13
 http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2008/feb/rice