ジャックダニエル 一部原料をGMトウモロコシに 非GM品供給が急減

農業情報研究所(WAPIC)

09.3.10

  ジャックダニエル(バーボン)のメーカーとして知られる米国ケンタッキーのブラウン-フォーマン社が、非GMトウモロコシ供給の減少から、一部原料をGMトウモロコシに切り替えるそうである。

 同社は2000年、特にヨーロッパの消費者の反発を恐れ、バーボンやウィスキーの原料にGMトウモロコシを使わないと決めた。しかし、北米における非GMトウモロコシ供給の急激な減少で、バーボンとウィスキーの生産に必要な量の非GMトウモロコシを調達できなくなった。

 米国とカナダで生産されるトウモロコシの中のGMトウモロコシの比率は、2000年にはそれぞれ25%、46%だったが、2007年には80%、84%にまでなった。このトレンドは今後も続くだろうし、交雑汚染を考えると、認証非GMトウモロコシの量はますます減る。

 こうして、2009年秋には、一部の蒸留でGMトウモロコシを使用することに決めた。GMトウモロコシの利用の消費者への影響については、GM物質は最終製品には残らないから、あまり心配していないという。

 Jack Daniel's Maker Switches to GM Corn for Whiskey Distilling, Blames Shortage of Ingredients,Soyatech.com,3.9
 http://www.soyatech.com/news_story.php?id=12815

 さて、日本のジャックダニエル愛好家はどうする?呑兵衛には関係ないか。