農業情報研究所>農業バイテク>ニュース:2013年5月13日
米農務省 二種の除草剤耐性GM]作物の環境影響評価を見直し 許可は人間環境に重大な影響
米国農務省(USDA)動植物検疫局(APHIS)が5月10日、ダウ・ケミカルの除草剤・2,4D耐性遺伝子組み換え(GM)トウモロコシおよび大豆、モンサントの除草剤・ジカンバ耐性GM綿および大豆の承認延期を発表した。
これらの除草剤耐性作物について、開発者が提出した情報やパブリック・コメントの分析を通じ、APHISはその認否の決定が人間環境に重大な影響を与える可能性があると決定した。従って、最終的な決定の前に、当所想定していたより一層厳格な環境影響評価をすることにしたという。
多くの農業者は、グリホサート(ラウンドアップ)耐性雑草の急増に手をやいており、これらのGM作物の発売に大きな期待を寄せているが、環境団体は、これらが承認されれば2,4Dとジカンバの使用が大きく増加、グリホサート以上に環境と人の健康を脅かすと反対している。
この環境影響評価の見直しで、これら作物は2015年までは市場に出ないことになりそうだという。
Environmental Review to Delay Two Engineered Crops,The New York Times,135.11