農業情報研究所農業バイテク>ニュース:13年6月13日

中国がGM大豆3種とGMトウモロコシ1種の輸入を承認 アルゼンチン政府が大歓迎

 中国が新種の伝子組み換え(GM)大豆3種とGMトウモロコシ1種の輸入を認めたそうである。アルゼンチン大統領府のウエブサイトで発表された声明によると、アルゼンチン農相が68日、中国農相との会談後に明らかにしたということだ。

 承認された品種には、モンサント社が来季にブラジルで栽培するために発売しようしている害虫抵抗性大豆、Intacta RR2 Proも含まれる。中国農相は、これを含むペンディングになっていたすべてのトウモロコシと大豆の承認を確認した。

 中国は、Intacta RR2 Proのほか、イミダゾリノン系除草剤耐性大豆1種、グルホシネート(除草剤)耐性大豆1種と、”1161”として知られるGMトウモロコシを承認したという。

 アルゼンチン農相は、近来最も重要な外国貿易に関するニュースだと言っている。これらはブラジルも中国に承認を働きかけてきたという。

 Argentina says China approves more GM soy, corn for import,Reuters,6.8
 Argentina celebrates: China accepts three GM types of soybean for consumption,Merco Press,6.11

 [これは遺伝子組み換え自体の問題なのではありません。畑(とその周辺)を殺虫剤・除草剤まみれにするか、GM作物で埋め尽くすか、そうしなければ成り立たない単一作物大規模栽培、それがなければ地球人口は養えないと見せかける世界食料システムの問題です。アルゼンチンも中国も、もっと持続可能なやり方で、それぞれの国民を養うことができるはずです→「農業生物多様性の喪失と第二の『緑の革命』(北林寿信 『科学] <岩波書店>2010年10月号 または IAASTD:http://www.unep.org/dewa/Assessments/Ecosystems/IAASTD/tabid/105853/Default.aspx)