農業情報研究所農業バイテクニュース:2014年1月12日

アルゼンチン裁判所 モンサントの工場建設を差し止め 農薬の健康影響を恐れる環境活動家が訴え

  アルゼンチチンの労働控訴裁判所がコルドバ州でのモンサント社の工場建設は違憲として建設工事を差し止めた。地域の環境保全を理由に同社の遺伝子組み換え種子工場に反対する環境活動家の訴えを受けたものだ。活動家はこの113日間、工事を阻止してきた。

 アルゼンチンでは昨年10月、モンサントが販売する農薬が先天異常や発癌率の上昇などの健康問題と関連していることを示す新たな報告が出ている。.アルゼンチンには遺伝子組み換え作物が溢れている。報告はこれに関連した農薬が居住地近くで使用されることが多く、水が汚染され、健康問題を引き起こしていると言う。

 この判決で、工場建設は地域への将来の影響を確認する環境アセスメントが完了するまで中断される。モンサント社は法的要件はすべて満たしており、建設許可も降りているから建設する正当な権利がある、環境アセスメントも既に実施、州環境当局が審査している最中と反論しているということだ。 

 Construction of Monsanto plant in north Argentina halted on environmental grounds,Merco Press,14.1.10