農業情報研究所農業バイテクニュース:2014年5月23日

米国オレゴン州の二つの小郡 住民投票がGM作物栽培禁止を承認

 米国オレゴン州南部の二つの小さな郡で行われた20日の住民投票で、郡内での遺伝子組み換え(GM)作物栽培を禁止する措置が承認された。

 全国的な注目を浴び、キャンペーンに100万ドルが注ぎ込まれたジャクソン郡では、法令執行から1年以内に「すべての遺伝子操作(GE)植物を刈り取り、破壊し、または除去する」ことを郡民に義務付ける措置に投票者の66%が賛成票を投じた。

 この禁止は、2年以上にわたり投票を求めてきた180人以上の農民とコミュニティーのメンバーの連合体により支持された。支持者たちは、地域の有機作物や通常作物がGE作物に汚染される恐れがあると言い、またGE作物に関連して広まった農薬の使用も恐れているという。

 隣のジョセフィン郡でも同様な措置が承認されたが、こちらは法廷の争いに持ち込まれそうだ。

 この投票は、GM食品の義務的表示を求める運動の全国的広がりの背景があって生まれたものという。

 UPDATE 2-Rural Oregon voters back ban on GMO crops amid U.S. labeling uproar,Reuters,14.5.21

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