気仙沼関連報道:過去1週間

 

2018年10月20日

 

小泉海水浴場が再開 来夏に駐車場や広場備えて 三陸新報 18.10.20

 東日本大震災の津波被害を受けた気仙沼市本吉町の小泉海水浴場が来年夏、復活する。市内では大島・小田の浜に続いて2カ所目の再開。背後や周辺で行われている復旧工事も海水浴場再開前に終わる見込みで、震災復興に向けた大きな一歩になりそうだ。
 震災前、環境省の「快水浴場百選」にも選ばれた小泉海水浴場。地盤沈下と巨大な津波で、200メートルほど後退した海岸線には、県内最大の高さになる海抜14・7メートルの防潮堤工事が進められてきたが、今年6月に完成。離岸堤も設置され、海中のがれき撤去なども行われた。
 県による防潮堤背後の盛り土、防災林の復旧が残っているが、市では、来年夏までに安全性を確保できる見通しにあることから、再開を決定。7月に海開きしたい考えだ。
 70台分の駐車スペースやトイレ、シャワー、更衣室も合わせて整備する。

 

<志津川湾ラムサール登録>南三陸町役場にお祝いの横断幕 河北新報 18.10.20

 宮城県南三陸町の志津川湾が18日に国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約の登録簿に新規掲載されたことを受け、町は19日、町役場に登録を祝う横断幕と懸垂幕を掲げた。
 長さ10メートルの横断幕と懸垂幕がお披露目されると、佐藤仁町長や町職員が拍手で登録を祝った。志津川湾は暖流と寒流の影響をバランス良く受け、多様な海藻や海草が生育する。国天然記念物のコクガンの越冬地になっている。
 志津川湾は2010年9月に環境省から国内の潜在候補地に選ばれたが、翌年の東日本大震災で計画は白紙になった。
 佐藤町長は記者会見で「震災で町は壊滅的な被害を受けたが、豊かな海が残った。登録は町の新たな歴史のスタートになる」と喜びを語った。
 県内の登録湿地は2008年の化女沼(大崎市)に続いて4カ所目で、海藻藻場の湿地として国内では初めての登録となる。21日にアラブ首長国連邦で締約国会議が始まり、23日に認定証授与式が行われる。出席する佐藤町長は「震災後に世界各国から受けた支援、今回の登録の御礼を伝えたい」と話した。

 

<志津川湾ラムサール登録>自然保護へ決意新た 地元、観光振興も期待 河北新報 18..10.19

 ラムサール条約の保全対象リストに宮城県南三陸町の志津川湾が新規登録された18日、地元に喜びの声が広がった。重要な湿地の保全を目指す条約に基づき、古里の景観、豊かな生態系が国際的な評価を受けた。住民は自然保護への決意を新たにしつつ、観光など産業面への好影響を期待した。

 暖流と寒流が混ざり合う志津川湾は200種類以上の海藻をはじめ、国天然記念物コクガンの重要な餌である海草のアマモが生育する。海藻マコンブの南限、アラメの北限に近いため、多様性を象徴する藻場として知られる。
 持続可能なまちづくりに取り組む一般社団法人サスティナビリティセンター代表理事の太斎彰浩さん(48)は「志津川湾が国際基準の評価を受けたことは、海の価値を見直す機会につながる」とした上で、「ラムサールというブランドを今後どう生かすかが問われる」と指摘する。
 志津川高3年の渡辺柊真(とうま)さん(17)は自然科学部の活動で2017年から2年間、志津川湾近くの干潟の生物調査を行った。「この先も今と変わらず、暮らしに恵みをもたらす海であってほしい」と願う。
 志津川湾は町の基幹産業である水産業を支える漁場だ。東日本大震災後、湾内の戸倉地区のカキ生産者は養殖棚を減らして環境に配慮した漁業に切り替え、国内で初めて水産養殖管理協議会(ASC)の国際認証を取得した。
 県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会長の後藤清広さん(58)は「条約によって生産物に新たな価値が付き、アピールポイントになる」と話す。
 誘客客面へのリスト登録の活用も期待される。町観光協会会長の及川吉則さん(52)は「志津川湾が世界のお墨付きを得たことで、観光の広がりが期待できる。条約の価値を引き出していきたい」と意気込む。
路湿原(北海道)などが保全対象として登録されている。
 東北ではほかに青森(仏沼)、宮城(伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、化女沼)、山形(大山上池・下池)の3県で5カ所が登録済みとなっている。

<志津川湾ラムサール登録>海藻藻場で国内初 宮城・南三陸 河北新報 18.10.19

 国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約の保全対象リストに、宮城県南三陸町の志津川湾と、東京都江戸川区の葛西海浜公園の2カ所が18日、新たに登録された。条約事務局がホームページ上で公表。国内の登録湿地は計52カ所となった。21日にアラブ首長国連邦で始まる締約国会議で認定証が授与される。

 志津川湾は海藻藻場の湿地として、国内では初めての登録となる。水質浄化作用があるアマモなど、多様な海草・海藻類が生い茂り、500種以上の海洋生物の餌場や生息地となっている。大小の島々が散在し、国の天然記念物コクガンが越冬地としている。登録面積は5793ヘクタール。
 葛西海浜公園は、東京湾に流れ込む荒川などの河口に位置する干潟と周辺海域。海水と淡水が混じる汽水域で、二枚貝や甲殻類などが数多く生息するため、ガンやカモ類などの水鳥が2万羽以上飛来する。
 条約は多様な生物を支える湿地を守るため、1971年にイランのラムサールで採択された。日本は80年に加入。今回の2湿地のほか、尾瀬(福島など)や釧路湿原(北海道)などが保全対象として登録されている。
 東北ではほかに青森(仏沼)、宮城(伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、化女沼)、山形(大山上池・下池)の3県で5カ所が登録済みとなっている。

 

ワカメの種挟み始まる 気仙沼・本吉沿岸 三陸新報 18.10.18

 気仙沼・本吉沿岸で、今シーズンの養殖ワカメの種挟みが始まった。種の生育は今のところ順調といい、作業は11月上旬まで続く。生産者たちは品質が良いワカメが多く収穫できるよう願いを込めながら作業に当たっている。
 気仙沼市長磯森の長磯漁港では17日朝、生産者たちが岸壁でワカメの種苗糸を、一定間隔でロープに挟み込んでいた。防潮堤工事の関係で作業場所が十分確保できないため、洋上の小舟で作業する生産者もいる。
 生育が順調なら、収穫作業は年明けの1月中旬から始まる予定だ。生産者は「ここ2、3年は数量も比較的安定しており、値段もまずまず。あとは、大きなしけがないことを祈るだけ」と話していた。

 

マダコの籠漁解禁 志津川湾で上々の滑り出し 三陸新報 18.10.17

 南三陸町の志津川湾で、特産のマダコの籠漁が解禁となり、16日に志津川魚市場に初水揚げされた。初日の数量は記録的な豊漁に沸いた昨年よりは少なかったものの、例年を上回る上々のスタートとなった。
 南三陸産マダコは、「西の明石、東の志津川」と言われるほどの産地。ミネラル豊富な海でアワビなどを餌に育つため、肉厚で歯ごたえがあり、うまみがあるのが特徴とされる。
 県の漁業調整規則で漁期は9月から翌年3月までと定めているが、志津川湾では独自の取り決めとして、毎年11月第1週から12月末までを漁期に設定。今シーズンは昨年同様、海域の個体数が多いとの情報などから、解禁を早めた。

 

名産マダコ、一足早く 南三陸で今季初水揚げ 河北新報 18.10.17

 宮城県南三陸町の町地方卸売市場で16日、名産のマダコが今季初めて水揚げされた。早朝から同町の志津川漁港に続々と船が入り、港がにぎわった。
 同日の水揚げ量は4.6トンで昨年の初日を約2.3トン下回り、取引価格は1キロ当たり1130円~1400円と高値を付けた。志津川湾では例年11月に漁を解禁するが、漁場にマダコが確認されたため、昨年に続いて10月に前倒した。
 志津川湾のマダコはアワビなど貝類を餌とし、引き締まった肉質が特長。「西の明石、東の志津川」と並び称されている。
 漁期は12月末まで。同町志津川の漁師渡辺毅さん(62)は「豊漁に沸いた昨年とは異なり、今年は例年並みの滑り出し。豊漁に向かうのを期待したい」と話した。
 

  

<気仙沼のほぼ日>来年11月閉鎖へ 糸井重里氏「人と人との関係は続く」 河北新報 18.10.16

 東日本大震災の被災地支援の一環で、コピーライター糸井重里氏が手掛けるウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が気仙沼市に設けた支社「気仙沼のほぼ日」が2019年11月1日に閉鎖されることが15日、分かった。運営会社「ほぼ日」が東京都を拠点に被災地の支援を続ける。
 「ほぼ日」が来月上旬にも正式に発表する。同社などによると、糸井氏は既に気仙沼市の関係者らに直接会って伝えたり、閉鎖を告知する手紙を送ったりしている。
 「ほぼ日」は2011年11月、被災地を活性化するビジネスモデルを築く拠点として、気仙沼市神山に支社を開設した。スタッフ1人が常駐している。
 高品質の手編みニットの製造・販売を手掛ける「気仙沼ニッティング」を市内に設立したほか、ツリーハウスを三陸沿岸に整備するプロジェクトなどを進めた。地元業者と著名なデザイナーを結び付ける事業も展開。落語家を呼んで「さんま寄席」を市内で開くなど、地域を盛り上げるイベントも多数企画した。
 当初、開設期間は2年の予定だったが、約7年が経過。復興が進み、地元の企業などから相談を受ける機会が減ったことも閉鎖の理由に挙げている。
 糸井氏は関係者に送った手紙の中で「場所としての事務所や看板はなくなりますが、気仙沼と『ほぼ日』の人と人との関係は続きます」とコメントしている。

  

気仙沼市の大川でサケ漁始まる 初日は上々の捕獲 三陸新報 18.10.15

 気仙沼市の大川で13日朝、サケの今シーズン初の捕獲作業が行われた。先日の台風24号で施設被害があり、復旧作業に時間を要したため、初捕獲は昨年より8日遅い。それでも初日は昨年の2・4倍に上る294匹の捕獲があり、幸先の良いスタートを切った。
 捕獲後には、早速メスから卵を取り出す採卵、授精作業も行われ、受精卵は柳沢にある人工ふ化場に運ばれた。
 管野幸一組合長は「ようやく水揚げができて良かった。初日にしては順調な捕獲であり、卵も取れたので一安心。これからにさらに期待したい」と話した。