気仙沼関連報道:過去1週間

 

2018年1月21日      

気仙沼・大谷海岸、復活へ一歩 防潮堤工事始まる 21年度には海水浴場再開へ 河北新報 18.1.21

 東日本大震災で被災した気仙沼市本吉町の大谷海岸地区で、宮城県が海抜9.8メートルの防潮堤を整備し、気仙沼市が背後地に「道の駅」をつくる復旧工事が20日、始まった。砂浜が失われるとして、県が当初計画した防潮堤は住民が反対し、見直しを実現させた。位置を内陸に移し、国道との「兼用堤」とする工事は2020年度に完了し、21年度には海水浴場が再開する。
 防潮堤(長さ約680メートル)は見た目の高さが6~7メートル。国道の約980メートル区間を9.8メートルまでかさ上げして防潮堤の役目も持たせる。海側は緩やかな傾斜で階段を付け、海水浴客が休憩できるようにする。事業費は約55億円を見込む。
 市は背後地約4.0ヘクタールを防潮堤と同じ高さにかさ上げし、道の駅「大谷海岸」を復旧させる。事業費は25億円で20年度内の完成を目指す。
 県は当初、砂浜に防潮堤を築く計画を立てたが、住民が強く反発。地元の街づくり団体が建設位置を内陸に移し、国道との兼用堤とする対案を市に提出し、県が見直した。今回の工事で震災前と同じ約2.8ヘクタールの砂浜が確保される。
 現地であった着工式には県、市の関係者ら約90人が出席。くわ入れなどで工事の安全を祈った。
 山田義輝副知事は「砂浜を確保するために地域が一体となり、希望がある計画ができた」とあいさつ。菅原茂市長は「海水浴場と道の駅の復活、国道からの景観の確保を維持することができた」と強調した。
 大谷海岸の大谷海水浴場は環境省の「快水浴場百選」にも選ばれ、震災前の10年は約6万5000人が訪れた。ピーク時の1975年には約43万5000人でにぎわった。
 大谷地区振興会連絡協議会の鈴木治雄会長は「多くの行楽客でにぎわう、最高の海水浴場になるだろう」と歓迎。大谷里海(まち)づくり検討委員会の芳賀孝司副会長は「かつての大谷のにぎわいを取り戻す」と話した。

気仙沼・津波に耐えた桜 伐採木を無償提供 看板やベンチなどに活用 河北新報 18.1.20

 宮城県気仙沼土木事務所は19日、東日本大震災の津波に耐えながら、県の河川堤防の建設に伴い伐採された気仙沼市神山川沿いにあった桜の木の無償提供を始めた。受け取った住民らは「残してほしいと願った地元の思いも受け止め、大事に利用したい」と誓った。
 提供したのは直径10~20センチで長さ90センチと、直径20~30センチで長さ45センチの材木150本。11月に伐採したソメイヨシノ39本のうち、状態が良い幹を選んだ。
 同市赤岩港の保管場所には事前に予約した希望者が次々と訪問。同土木事務所の職員が見守る中、使用目的に応じた桜の幹を見定めていた。
 気仙沼市で不登校の小中学生や引きこもりの若者を受け入れる「フリースペースつなぎ」の代表、中村みちよさん(49)は8本を受け取った。今夏に建てる新たな拠点の看板やベンチなどに利用する。
 中村さんは「みんなで川沿いを散歩する機会も多く、津波に耐えた桜に勇気づけられていた。形を変えても子どもたちを励まし続けてほしい」と話した。
 20日も引き渡しがあり、計36人が桜の木を受け取る。同土木事務所によると気仙沼市以外の希望者が多く、利用方法としては椅子や額縁、おわん、まきストーブの燃料などを想定しているという。
 神山川左岸約600メートルの桜並木は58本あり、地元住民が40~50年前に植栽。津波をかぶっても花を咲かせて話題となった。県は当初、全ての桜を切る予定だったが、地元の反発などで計画を変更。一部を残した。

跨道橋の架設始まる 三陸道気仙沼IC 三陸新報 18.1.20

 気仙沼市松崎高谷地内の国道45号気仙沼バイパスをまたぐ、三陸道の「気仙沼IC跨道橋」の架設作業が、18日から始まった。
 3日間かけて夜間に橋げたを架ける作業で、初日は2本のけたを架設。橋の供用開始はおよそ2年後の予定という。
 跨道橋は全長約80メートルで、仮称・気仙沼インターチェンジ(IC)の一部になる。

この20年で最高額 志津川魚市場の17年水揚げ 三陸新報 18.1.19

志津川魚市場の2017年の水揚げ実績は5927トン、約22億円で、前年と比べて数量は1・14倍、金額は1・23倍となった。金額は、魚市場が旭ケ浦地区に移動した20年ほど前の1996年以降、最高となった。
 主力の秋サケは不漁だったが、全国的な品薄で高値で取引され、マダコやイサダの豊漁と単価高に恵まれた。

アワビ密漁防げ 南三陸で官民合同訓練 河北新報 18.1.18

 アワビの密漁を防ごうと警察、海保、漁協との合同訓練が17日、宮城県南三陸町であった。約50人が参加し、ヘリコプターや船を出動させて海や空から取り締まり態勢を確認した。
 県漁協の監視船が志津川湾で密漁が疑われる不審船を発見したとの想定。通報を受けて気仙沼海上保安署の巡視艇と県警のヘリが現場に駆け付けた。志津川漁港に追い込んだ後、上陸した乗組員役を南三陸署員が取り押さえた。
 密漁対策の合同訓練は2012年に続き2回目。漁協は15年2月、監視船「はまかぜ」を導入し、暗視カメラや高性能のレーダーで夜間の警戒を強化している。県漁協によると、東日本大震災後、町内で組織的な密漁の被害はない。
 町密漁防止対策協議会の佐々木憲雄会長は「アワビの水揚げが減る中、貴重な水産資源を守らなければならない。今後も警戒の手を緩めず、連携訓練を続ける」と話した。

おいしいのり味わって 三陸海苔商業協組が小中学校に無償提供 三陸新報 18.1.18

 三陸海苔商業協同組合(小野寺一登会長)は、今年も気仙沼・本吉地方の全小中学校の給食に新のりを無償提供した。17日には、市内唐桑地域の3小中学校のメニューに登場し、児童、生徒が笑顔で口に運んだ。
 東日本大震災から復旧した県内産のりの普及や消費拡大を目的に、2012年から組合独自で行っている。気仙沼、南三陸のほか、一関市千厩、住田町などの各給食センターを通じて、1万6500枚(1人当たり半切りサイズ5枚)を順次提供している。
 提供したのはブランド化を図っている「みちのく寒流のり」。唐桑中学校の男子生徒は「香りも食感も、普段食べているのりとは違う。地元の海の豊かさを感じられ、思い出に残る給食になったことに感謝したい」と満足気だった。

家々回り大漁祈願 歌津寄木浜で小中学生が「ささよ」 三陸新報 18.1.16

 南三陸町歌津の寄木地区で15日、町無形民俗文化財の年中行事「ささよ」が行われた。小学1年生から中学3年の男子6人が地区内の全40戸を回り、庭先で唄い込み今年の海上安全と大漁祈願をした。
 ささよは歌津地区寄木浜に江戸時代から約250年続く伝統行事。子供たちは法被姿で、屋号や船名が書かれた旗を付けた竹竿(たけざお)を担いで回り、各家庭の玄関先で「おふなだま、ありゃよいとらせ~。さかな、さずけたまえや~」などと合唱し、旗をお神酒で清めた。

<小正月>力いっぱいの唄 豊漁祈る 南三陸町・寄木地区 河北新報 18.1.16

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町歌津の寄木地区で100年以上続く小正月行事「ささよ」が15日、あった。地域の小中学生6人が家々を回ってうたい込みを披露し、豊漁と漁の安全を願った。
 子どもたちは寄木漁港を出発し、被災した浜や寄木地区の住民が住む防災集団移転団地の住宅計40戸を訪れた。大漁旗を担いで運び込み、それぞれの漁船の名前を入れた唄を玄関先で力いっぱい歌い上げた。
 浜に残る住宅でささよを迎え入れた民宿経営三浦千恵子さん(70)は「震災後、元の地区の家は少なくなってしまった。子どもたちの元気な唄を聞いて元気が出た」と話した。
 ささよに参加できる小中学生の男子は年々、人数が減っている。大将を務めた歌津中3年畠山楓斗さん(15)は「最後の年なので全力で歌った。後輩たちに伝統の大切さを教えてきたので、ぜひ続けていってほしい」と語った。

  

福が舞い込むように 唐桑の「おさきさん」にぎわう 三陸新報 18.1.15

 「おさきさん」として親しまれている気仙沼市唐桑町の御崎神社(伊東一彦宮司)の宵祭りが13日に行われ、多くの参拝客が名物の縁起物を買い求め、大漁や商売繁盛、早期復興を願った。
 大鳥居から神社境内へとつながる参道には今年、30店以上の露店が軒を並べ、「災いをはじき去る」と言われる「はじき猿」、くるくると福が舞い込むことを願った「かざぐるま」や「さっぱ舟」など色鮮やかな縁起物が並んだ。
 招福の「宝船」、災難を寄せ付けない「獅子」などもあり、幸運にあやかろうと、買い求める人で混み合った。